△ゴジラ対メカゴジラ(1974年 日本 84分)
英題 Godzilla vs. Mechagodzilla
staff 原作/関沢新一、福島正実 監督/福田純 特技監督/中野昭慶
脚本/山浦弘靖、福田純 撮影/逢沢譲 美術/薩谷和夫
キングシーサー・デザイン/井口昭彦 音楽/佐藤勝
主題歌/ベルベラ・リーン『ミヤラビの祈り』『メカゴジラをやっつけろ』
cast 大門正明 田島令子 平田昭彦 小泉博 佐原健二 岸田森 睦五郎 草野大悟
△特撮とボク、その47
ようやくゴジラシリーズの迷走も終わりを告げるかと、やや期待した。
というのも、メカゴジラはある意味画期的なものだったからだ。
くわえて、こまっしゃくれたがきんちょが登場しないということや、
往年のシリーズをささえてきた役者たちの内3人が復帰することもあり、
もしかしたら原点へ回帰しようという覚悟のあらわれなのかとも感じられた。
ところが、どうだろう。
出てきちゃったよ、キングシーサー。
いくらなんでも米軍が上陸して悲惨な戦闘をくりひろげた沖縄だよ、
そこの聖獣にして古代琉球はアズミ王族の守護神という設定なのに、
なんでキングとかって英語がついてんだろね?
くわえて、
唐突に登場するインターポールといい、ブラックホール第三惑星人といい、
当時流行りの単語を使いたがる東宝特撮映画の悪いところが大手をふって登場し、
怪獣とはなんにも関係なさそうな活劇が盛り込まれてくるのは、
ちょっと勘弁してほしかったりするんだよね、実は。
ところで、この頃は沖縄が返還されてまでそんなに月日も経ってなくて、
海洋博とかが開催されたりして沖縄の注目度は抜群に上がってた。
でも、結局は、うちなんちゅの作った物語でないことは、
キングシーサーのありようからしてありありとうかがい知れるわけで、
こういうところ、
やまとんちゅの考えはちょいとばかり浅かったんじゃないかしら。
くわえて、
いつまでも正義の味方でいるゴジラやアンギラスの、
なんとも情けない設定がここでも続けられていることに、
いいしれない悲しみをおぼえてしまうのだよ、ぼくは。