◎僕はラジオ(2003年 アメリカ 109分)
原題 Radio
staff 監督/マイク・トーリン 脚本/マイク・リッチ
撮影/ドン・バージェス 美術/クレイ・A・グリフィス
衣装デザイン/デニース・ウィゲート 音楽/ジェームズ・ホーナー
cast エド・ハリス デブラ・ウィンガー キューバ・グッディング・Jr サラ・ドリュー
◎サウスカロライナ州アンダーソン
実話らしい。
知的障碍の青年ジェームス・ロバート・ケネディはラジオを聴くことが好きで、
同時に、アメリカン・フットボールにも興味を持っていたことから、ラジオと徒名され、
地元のハナ高校でフットボール部のコーチでもあったエド・ハリス演じる教師と知り合い、
やがてフットボール部のマネージャーのような立場に上っていき、
校長をはじめとする教師たちのはからいで万年2年生とされ、
50歳をすぎた映画制作時においてもいまだにハナ高校に名誉学生のように在籍しているらしい。
エド・ハリスとデブラ・ウィンガー夫妻がやけに温情にあふれた市民を演じてるんだけど、
なんというか、きちんとよくまとめられてる。
学校がラジオに対するような配慮を見せるのは、アメリカではよくある話なのか、
それとも、このハナ高校だけが特別なのかわからないんだけど、
少なくとも日本ではあんまり聞いたことがない。
アメリカっていう国は、ともかく映画で人間愛を真正面から謳い上げる。
映画がそういう役割を与えられているんだろうけど、
ぼくはそういう姿勢は決して嫌いじゃない。
いつも斜に構えてるばかりでもないんだな、実は。