◇エンド・オブ・ステイツ(Angel Has Fallen)
まあ『エンド・オブ』の完結編になるわけだよね。どんどんちからが落ちてくるのが実感されるんだけど、それはそれで仕方がない。ホワイトハウスが陥落するっていう衝撃的な展開に比べれば、大統領の暗殺未遂なんてのは大したことじゃないもんね。
シリーズで毎回顔を観るのはジェラルド・バトラーとモーガン・フリーマンだけなのかもしれないけど、いやまじ、ふたりとも年食ったな。音楽はなんだかちからが入ってたけど、タイトルバックが始まってから、ひとつだけ親子の和解だけにあきたらず仲良しの暮らしまで描く必要があったかどうかはわからない。いや、要らないんじゃないか。
それにしても、やっぱり、タフガイの親父は元祖タフガイのニック・ノルティになるんだね。ベトナム帰りってのは、スタローンの『ランボー』のラストブラッドでもそうだったみたいにやっぱり縦横無尽に穴を掘りたがるんだろうか。それと、爆弾だ。まあ爆発させることさせること。
ただおもうのは、冒頭の湖上の暗殺未遂はドローンの大群を投入しての凄まじい攻撃だったのに比べて、佳境のモーガン・フリーマンの入院している病院を襲撃するのはなんだかひと昔前の集団突撃で、これがおんなじ民間軍事会社の精鋭なのかっておもっちゃうほど下手くそな攻撃だったのはなんでだ。いくらそのまえに酸素爆弾でやっけつけておこうっていう段どりは踏んでるものの、これじゃダニー・ヒューストンがあほみたいじゃんね。