◎運命は踊る(פוֹקְסטְרוֹט)
サミュエル・マオズの意図したこととは違ってるかもしれないんだけど、人の運命なんてものはとんでもないところに落とし穴が待ち構えていて、それが果たしてほんとうに自分の運命だったかどうかすらわからない、かなり好い加減で曖昧なものなんだよねって話におもえる。
この日本だって、過去の戦争のときに戦死広報が間違いだったなんてことはよくあった話で、絶望のあとに喜びがやってくるんだけど、それって誰かの犠牲のもとに届けられる喜びであって、それを心から喜ぶなんてことは難しいよねって話だ。いやまあ、繊細な人であればあるほど、こうした不条理には頭を抱えるわね。