◎L.A.コンフィデンシャル(L.A.Confidential)
カーティス・ハンソンの監督作品の中では群を抜いておもしろいとおもっちゃうのは僕だけだろうか?
ケビン・スペイシー、ラッセル・クロウ、ガイ・ピアーズ、キム・ベイシンガー、ジェームズ・クロムウェル、ダニー・デビート、デビッド・ストラザーン、ロン・リフキンと渋い連中をよくもここまでそろえたもんだっていうくらい渋すぎるキャスティングにも感心したし、なんといってもジェリー・ゴールドスミスの音楽がよかった。
なんだか、ふとした拍子に奇蹟が起こっちゃったっていう感じだ。
女優のヴェロニカ・レイクに似せて整形した娼婦として登場するキム・ベイシンガーの綺麗なことといったらないし、この相手役になった、母親が父親に虐殺されるのを目撃したという幼い頃の忌まわしい記憶から正義感の塊になってしまったラッセル・クロウとの恋愛劇が好い感じにからんでるわ。
ちょっと驚いちゃうのが、この作品はジェームズ・エルロイのL.A.シリーズの第3部なんだけど、第1部が『ブラック・ダリア』だってことだ。ええっ、そうなの!?って感じで、映画を観比べるとまるでちがってて、とてものこと一連のシリーズの一作ずつとはおもえない。