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ブラ!ブラ!ブラ! 胸いっぱいの愛を

2022年09月20日 22時16分47秒 | 洋画2018年

 ◇ブラ!ブラ!ブラ! 胸いっぱいの愛を(The Bra)

 

 アゼルバイジャンが、すごくいいロケーション。

 駅近く、線路と道路の三角地帯に建っているホテルはロケセットかもしれないけど、もしもほんとにあるなら泊まりたいくらいの情趣だ。ま、汚くて泊まれないかもしれないけど。機関車の運転手を定年退職したミキ・マノイロヴィッチは、自分のディーゼル機関車にひっかかったブラジャーの持ち主を探すためにこのホテルに泊まるんだけど、いや、小さなベランダがなんともいい。

 で、ホテルの前庭に犬小屋があってそこに少年が住んでるんだが、こいつが電車が通過するのを報せるだけじゃなく、途中からブラジャーの主かもしれない女たちを紹介していく役目も担い、さらにミキ・マノイロヴィッチが変態の痴漢におもわれて暴行され、線路に鎖でつながれて殺されかけるときも助けようとがんばる。あ、やっぱり線路は右側通行なのか。

 破棄されるはずの貨車に住んで次なる機関士になったドニ・ラヴァンがいいね。わけのわからん機械の音をバックにラッパで演奏するのがいいね。これに手旗信号で答える信号所の職員チュルパン・ハマートヴァの役回りが最後の最後になってようやくわかるんだけど、ちょっとな~。

 それにしても、谷に突き出した山の先に村にキ・マノイロヴィッチは棲んでる設定なんだけど、これがいい。石造りで、山小屋みたいですごいな。しかしもうすこし良い話かとおもったんだがな~。ベリーダンスの踊り子まで出してくるんならもっと高級なブラジャーの方がよかったんじゃないかな。ま、チュルパン・ハマートヴァのパンティが干されててその横にかけて洗濯ピンチで留めてやるのはおもったとおりの展開だったけどね。

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