△リベンジ・リスト(I Am Wrath)
観終わって、観たかどうかすらわからなくなるほど、ありきたりな物語なんだけど、ちょっとだけほかの物語とちがうところは、偶然かつ衝動的にチンピラに殺されたかとおもっていた妻レベッカ・デモーネイが、実は水質汚染の調査で判明した事実を葬り去らせるために殺されたんだとわかったとき、州知事に対して戦いを挑むっていう背景があったことくらいなんだけど、でも、その戦いぶりがどうにも単なる殺し合いに見えちゃうところがつらい。
ジョン・トラボルタは、なんかこういうB級活劇をやらされるんだよね。なんだかなあ。原題の『I Am Wrath』は「我は怒りなり」という旧約聖書のエレミヤ書にある一節らしいんだけど、これもまたなんだかとってつけたような感じがして、こういう一文を使うんなら、もっとトラボルタを敬虔な人間に持っていっとかないとね。娘役のアマンダ・シュルは美人だったけど、彼女が孫を連れてる。ああ、トラボルタもそんな年なのね。