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ビザンチウム

2022年10月13日 23時21分16秒 | 洋画2012年

 ◎ビザンチウム(Byzantium)

 

 なんで吸血鬼の母子の巣食う売春宿がビザンチウムって名称なんだっておもっちゃうんだけど、やっぱり、なんつうか因果があるんだろうね。そうじゃなかったら、こんな紛らわしいタイトルにならないよねっていうのは、ぼくの勘繰りなのかそれともなにか見落としてるのか、まるでわからない。

 画づくりは好い感じだ。孤島の崖をつつむような瀧が血に染まるイメージも悪くないし、炭焼き窯のような吸血鬼の洗礼を受ける場も悪くないんだけど、蝙蝠がもうすこしきちんと合成してあるとよかったなあと。でも、この吸血鬼がどうして派生したのか、サム・ライリーのいう同盟ってのはなんなのか、よくわからない。最後になってもわからない。

 シアーシャ・ローナンは着実に作品をこなしててちょうど過渡期になるような作品なんだろうけど、いや、なんていうか生きていくためには仕方ないし街角のか弱い女たちを救うためにジェマ・アータートンが経営する売春宿と、彼女の清楚さの対比が好いわ。

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