Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Village Design 25.  大理〜麗江

2007年11月14日 | field work
 大理から麗江への高速道路沿いに、大変急峻な山肌に立地している集落を見かけた。高速道路では、停まるわけにはいかない。違反を承知で・・という方法もあるが、私達の運転手は、今朝派手な交通違反をしたので、強制するわけにはいかないだろう。高速道路は途中までしかなく、旧道を進んだ。
 写真は旧道から、少し山の中に分け入ったあたりの、集落である。地図をみたが名前がよくわからない。整然とした家並みの美しさは、息をのむような素晴らしさである。雨が降っていたので瓦屋屋根がことさら映える。日本建築は、木造軸組に瓦屋根を乗せている。 日本の構方の方が、技術を要するのであるが、 ここでは肉厚の土壁に瓦をのせているので、安定感が感じられる。こういうビレッジをつくりたいね!・・・そう思った。これ以上何も語るべきことはない。
 ところで上の大きな写真は、コダクロームⅡをフィルムスキャナーでデータ化したので、オリジナルポジの発色が再現されている。
 左3枚は実験として、デジタル一眼レフ+マイクロレンズ+スライドマウントアダプターを付け、反対側からストロボを使用して、撮影=コピーしたものである。デジタル一眼レフはイメージサークルが小さいので、トリミングされてしまう。 この方法は、フラッドヘッドスキャナーよりも簡単でスピーディなのだが、発色は、デジタル一眼レフのカラーモードを使用すれば比較的いいのだが、鮮明度はフラッドヘッドスキャナー同様にがっかりさせられる出来映えである。何れも現地では、同じ機材とフィルムを使用し、同一条件で撮影した画像だが、大分差がみられる。
 私がかって使用していたフィルムスキャナーは、0S9.2用であり、コネクターもSCSIしか接続できない。 今後リバーサルフィルムで撮影し続けることを考えると、しばらく古いmacは活用しなければならない。
 中国の撮影では、コダクロームⅡというリバーサルフィルムが実によく合う。あの褐色の国土を、地味な発色の退色に強いフィルムが丹念に色を再現してくれる。そんなポジは、みていて飽きないのだが、如何せんフィルムスキャナーは、院生らの研究室に配備してまったので、現在代用品で我慢している。
 さらに、30年近く市場に出回っていたコダクロームⅡフィルムが生産中止になってしまった。この色はデジタル補正では出ない色なんですね。ポジの色域の方が広いのだろう。最近出てきたadobeSRGBは、モニターを変えなければならない。新機種が出てくるごとに、性能が落ちコストが高くつくというのは不合理だ。ブログも書く元気も失せるぜ。
 
 
1999年9月撮影
Canon EOS3.F3.5-5.6/EF28-135mm.コダクロームⅡ.
コメント
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