麗江ナシ族自治県という行政名称が示すとおり、少数民族ナシ族が多く住む、県の中心地である。自治県の面積は、7485.2平方キロメートルで平地部は、その5%しかない山岳地帯である。麗江の標高は、2,400mであり、我が国では、北アルプス奥穂高岳直下の涸沢よりも少し高い。だが地形の関係で、最高気温25度、最低気温でも4°Cを下回ることは少なく、冬期間、六ヶ月間は閉山してしまう涸沢に比べれば、通年ですごしやすい環境である。
独自の文化には、トンパ文字、ナシ舞踊、ナシ画など、トンパ文化と称される独自文化がある。特にトンパ文字は、大変ユニークな象形文字風書体であり、日本の漫画のようでもあり、みていて大変微笑ましい。
ナシ族の衣装も独特である。解説書によれば[注]、ナシ族の衣装は、地域によって多少異なり、麗江周辺では、広い袖の腰回りがゆったりした単衣の長衣を着ている。腰にはタックのたくさん入った前掛けを締め、ズボンをはいている。また上にはチョッキを重ねている。タスキがけにしているのは、背中に背負っている七星羊皮と呼んでいる七つの円盤のためのもである。七星羊皮とは北斗七星を意味し、「朝は星の光に照らされ、夜は月の光を頂き」、「日出ては働き、日入りては休む」という働く女性の勤勉な生活をシンボル化したものである。頭には、本来頭巾をかぶっているが、どういうわけか、上の写真のように人民帽もいる。最近は、七星羊皮は、暑いとか洗濯が面倒といった理由で、民族衣装を着ていない若いナシ族も多いと言われている。
白沙村は、麗江から北へ12kmほどのところにある。麗江古城が世界文化遺産であるために、白沙村も観光地として整備されている。そうした施設の1つが左の写真である。左写真の左側隅に、緑色を主にした仏教壁画が垣間見えるが、これは麗江壁画と呼ばれ、図案のデザインはユニークである。またここで演奏されている民族音楽も、どこか懐かしい響きである。また楽器も大変ユニークなものばかりである。それよりもまして、一人一人の顔が、クラシックな文化人風であり、笑える程にユニークすぎる。ユニークさばかりが、大挙して演奏していたので、唖然としていて写真を1枚しか撮影していない。もっと一人一人のアップを撮っておけばよかったと、後悔しきりである。海外に出かけ、突然現れた風景に唖然とし、撮影し損ねたことはよくある。唖然としたところを、ぐっと我に返って正気に戻り、撮影できればプロなのだが・・・・・とにかく麗江は、ユニークな民族文化の宝庫である。
注:京都書院アーツコレクション11,色彩のコスチューム,京都書院編集部,1996.
1999年9月撮影
Canon EOS3.F3.5-5.6/EF28-135mm.コダクロームⅡ.
CanoScan9950F
独自の文化には、トンパ文字、ナシ舞踊、ナシ画など、トンパ文化と称される独自文化がある。特にトンパ文字は、大変ユニークな象形文字風書体であり、日本の漫画のようでもあり、みていて大変微笑ましい。
ナシ族の衣装も独特である。解説書によれば[注]、ナシ族の衣装は、地域によって多少異なり、麗江周辺では、広い袖の腰回りがゆったりした単衣の長衣を着ている。腰にはタックのたくさん入った前掛けを締め、ズボンをはいている。また上にはチョッキを重ねている。タスキがけにしているのは、背中に背負っている七星羊皮と呼んでいる七つの円盤のためのもである。七星羊皮とは北斗七星を意味し、「朝は星の光に照らされ、夜は月の光を頂き」、「日出ては働き、日入りては休む」という働く女性の勤勉な生活をシンボル化したものである。頭には、本来頭巾をかぶっているが、どういうわけか、上の写真のように人民帽もいる。最近は、七星羊皮は、暑いとか洗濯が面倒といった理由で、民族衣装を着ていない若いナシ族も多いと言われている。
白沙村は、麗江から北へ12kmほどのところにある。麗江古城が世界文化遺産であるために、白沙村も観光地として整備されている。そうした施設の1つが左の写真である。左写真の左側隅に、緑色を主にした仏教壁画が垣間見えるが、これは麗江壁画と呼ばれ、図案のデザインはユニークである。またここで演奏されている民族音楽も、どこか懐かしい響きである。また楽器も大変ユニークなものばかりである。それよりもまして、一人一人の顔が、クラシックな文化人風であり、笑える程にユニークすぎる。ユニークさばかりが、大挙して演奏していたので、唖然としていて写真を1枚しか撮影していない。もっと一人一人のアップを撮っておけばよかったと、後悔しきりである。海外に出かけ、突然現れた風景に唖然とし、撮影し損ねたことはよくある。唖然としたところを、ぐっと我に返って正気に戻り、撮影できればプロなのだが・・・・・とにかく麗江は、ユニークな民族文化の宝庫である。
注:京都書院アーツコレクション11,色彩のコスチューム,京都書院編集部,1996.
1999年9月撮影
Canon EOS3.F3.5-5.6/EF28-135mm.コダクロームⅡ.
CanoScan9950F