Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE75. 山歩きのポイント

2010年09月24日 | field work
 登山マップに記載されている所要時間は、訪れる山によって随分異なっている。おそらく健脚の若いライターが書いたか、あるいは老練な登山家が書いたかの違い、或いは登山者が若年か高齢が多いかの違いを反映したものだと私は推測している。
 燕岳も麓から燕山荘まで4時間の行程とガイドには、記されていたが、これは相当な健脚者の所要時間である。私はこのコースを、息があがらないで会話ができるぐらいのゆっくりした速度で、約6時間近くかけて上がった。従って途中で私達を追い越して行くかなりの数の健脚者のために道を譲った。
 そんなふうに道を譲っていると、何回も私達を追い越してゆく、同じ顔ぶれの登山者がいたのである。つまり彼らは速いペースで上がり、途中何カ所かあるベンチで、疲れたので大休止している。その間に私達が彼らを追い越して行くのである。そしてまた速いペースで彼らは、私達を追い越してゆくわけだ。
 そんなことを繰り返しながら、山小屋では私達と同じ部屋だったりしたので、結局所要時間は変わらなかったわけである。
 概して初心者は、あえて疲れるような大変早いペースで登って行くようだ。初心者の引率ツアーを行っている燕山荘の山小屋の主は、普段は6時間、冬は汗をかかすと冷えるので7時間かけてゆっくりあがるといっていた。 だから登山は、ゆっくりしたマイペースで上がる、それが山歩きのポイントであろう。そんなことを高校時代のワンダーフォーゲル部で、学んだということを、最近思い出した。

燕岳合戦尾根、撮影日2010年9月19日
OLYMPUS PEN E-PL1,M.ZUIKO DIGITAL14-150mm/F4-5.6
シャッター1/500,絞りf10,焦点距離14mm,ISO200,iFINISH
コメント
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