およそ大きな街には必ずある生鮮産品の市場は、歩き回っていても大変面白い。その土地の食文化という個性の反映であり、またその土地ならではの食材を発見したり、そして氷の上に載せられた新鮮さ溢れる魚介類を見ていると、実に美味しそうだ。そんな新鮮で食欲をそそる感覚をシズル感と言っておこう。日本海の魚介類が一堂に集まる近江町市場は、シズル感で満ちている。
それにどの市場でも、商売の必要から生じた、混沌と錯綜した複雑多岐にわたる建築空間が面白い。通りがあり、路地があり、抜け道があり、それらの道筋には、多彩な商品で溢れた店が軒を連ね、多くの人々で賑わっている。そんな空間をデザインしようと思ってもできるものではない。
最近都市郊外の国道沿いに観光市場が多々出現している。それらは、確かに商品は魅力的だが、どこか都会のスーパーマーケットのような整然とした空間は、市場を徘徊する面白さが感じられない。
だから、昔からあるその街の台所と言われるような混沌とした市場の方が圧倒的に面白い。金沢の近江町市場もそんな魅力ある市場の1つである。
これから街を徘徊しようと目論んでいるときに、 市場で朝飯や昼飯を食べちゃうと、さてあの魚や蟹や塩からを買ってゆくか、だが荷物になるから夕方また来ようか、夕方まで市場はやっているかな、と心は揺れ動く。まあそういうときはクール宅急便で送ってもらえば良いのだろうけど。
私は、夕方再度近江町市場に来て徘徊していたら、お店の人が「味わってゆく!」というので、小エビだのホタルイカだのの塩からを試食しながら、ゆず入り塩辛を買い込み家路についた。暑いのでペットボトルの氷を入れてくれた。今晩の酒の肴だ。
夜自宅でゆず入りの塩辛で晩酌しながら、あっしまった、新商品の小エビの塩辛も買っておけばよかったか。食への未練がまたできてしまったか(笑)。
金沢市近江町市場,撮影日9月10日
OLYMPUS PEN E-P2,M.ZUIKO DIGITAL14-150mmf4-5.6
シャッター1/250,絞りf8,焦点距離58mm,ISO1600.iFINISH.
それにどの市場でも、商売の必要から生じた、混沌と錯綜した複雑多岐にわたる建築空間が面白い。通りがあり、路地があり、抜け道があり、それらの道筋には、多彩な商品で溢れた店が軒を連ね、多くの人々で賑わっている。そんな空間をデザインしようと思ってもできるものではない。
最近都市郊外の国道沿いに観光市場が多々出現している。それらは、確かに商品は魅力的だが、どこか都会のスーパーマーケットのような整然とした空間は、市場を徘徊する面白さが感じられない。
だから、昔からあるその街の台所と言われるような混沌とした市場の方が圧倒的に面白い。金沢の近江町市場もそんな魅力ある市場の1つである。
これから街を徘徊しようと目論んでいるときに、 市場で朝飯や昼飯を食べちゃうと、さてあの魚や蟹や塩からを買ってゆくか、だが荷物になるから夕方また来ようか、夕方まで市場はやっているかな、と心は揺れ動く。まあそういうときはクール宅急便で送ってもらえば良いのだろうけど。
私は、夕方再度近江町市場に来て徘徊していたら、お店の人が「味わってゆく!」というので、小エビだのホタルイカだのの塩からを試食しながら、ゆず入り塩辛を買い込み家路についた。暑いのでペットボトルの氷を入れてくれた。今晩の酒の肴だ。
夜自宅でゆず入りの塩辛で晩酌しながら、あっしまった、新商品の小エビの塩辛も買っておけばよかったか。食への未練がまたできてしまったか(笑)。
金沢市近江町市場,撮影日9月10日
OLYMPUS PEN E-P2,M.ZUIKO DIGITAL14-150mmf4-5.6
シャッター1/250,絞りf8,焦点距離58mm,ISO1600.iFINISH.