Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE170. おたきあげ

2011年02月06日 | Kyoto city
 なにかと日本の神様は火が好きだ。お札などを集めて一斉にたきあげるのだから。つまり魂がやどるものをお経を唱えながら天に返してやるわけだ。それよりも寒い季節に、肌がやけるほど熱いので、暖をとるのには調度よい。
 燃やすと有害物質を発生するものは、おたきあげできない。お守りなどは大願成就したときに燃やすことを考えれば、京都の社寺の多くではビニールに包まれたお守りというのは存在しない。あれはやはり東京もんの発想だろう。
 吉田神社のおたき上げの時は、境内が人であふれるので帰り道は参道途中の抜け道から出されてしまう。だから、おたき上げの少し前に、抜け道の入り口を通り過ぎて、撮影ポジションを探した方がよい。私はいつもおたきあげの近くの小高い丘の斜面の俯瞰できる位置から、撮影をしている。この近くにお菓子の神社があり、おいしいお茶をふるまっている。今年も最後の一杯にありつけた。
 このおたきあげが始まる頃、多くの屋台はいち早く片付けだし、節分の行事もそろそろ終わりの頃が近づいてくる。節分は、厳しい冬の古都の楽しみな一時、つまり旧正月の行事なのである。

吉田神社, 2011年2月3日
OLYMPUS PEN E-P2,14-150mm/f4.0-5.6
ISO800,焦点距離54mm,露出補正-2/3, f5.4,1/100, iFinish
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