魚が二匹、それも岩に張り付くようにいるではないか。あの模様は保護色だったのか。その程度の模様ならば、こちらはちゃんと見えているぜよ。そういってしまっては彼らが可愛そうか。
本当に魚は、正面や上から見ると胴体の幅がある。それは魚屋のみんなカレイのように平べったい魚とは大きく違うところだ。やはり呼吸しているというか生きているので、たっぷり横幅のボリュームもあるのだろう。まるで潜水艦みたいで格好がよいではないか。
となると魚は釣った矢先から調理して食べてしまうというのが正解なんだろう。従って魚の冷凍なんて論外だということに気がつく。物流システムが発達しているおかげで、我々は、魚らしくない魚を食べさせられているといってよいのかもしれない。巷で寿司なんか食べたって美味しいはずはない。
本来寿司は、江戸湾で取れた魚をその日のうちに食べてしまう江戸期特有の調理方法である。穴子、青柳、シャコ、海老、蛸、鯛、ハゼといった類だ。だからマグロなんて東京湾であまり取れない魚は本来の寿司のメニューにはなかった。だから幼少の頃からの寿司好きである私は、今でも遠洋もののマグロなんて絶対に食べませんね。マグロは肉と一緒でステーキにしてたべたほうが旨いだろう。
それにさび抜きというのがいただけない。ワサビは寿司には必須の隠し味であり、口がシビレルぐらいに入れてくれた方が寿司らしくてよい。それが幼少期の痛烈な体験であった。だから今でもたっぷりワサビを入れてたもらうことにしている。
沖縄県 慶良間諸島
ニコンCoolpix AW130
ISO125,焦点距離6.6mm,露出補正0,f/4.2.1/200