Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編166. 10年は辛抱のニコン

2015年07月19日 | diving
 最近、スライドのデジタルデュープ化の作業をしていると、当時のニコンF4やF3とニッコールレンズで撮影した画像は、すばらしくシャープでヌケもよく、スライドで見る限り他の機材と随分違うということを実感している。
 当時手ぶれ補正が始めてついたAiAF Nikkor80-400mmレンズの改良版が欲しいと思っていた。というのもこれはオートフォーカスが大変遅いのよね。いずれ出るだろうと思い量販店のポイントを随分ためていた。だがついに改良版がでることはなくレンズの価格だけが大幅に上がってしまった。
 その時悟った。いくら待っても改良版がでないならば、もうニコンはやめた。待たされるニコンなんてこりごりである。ニコンは市場の期待に応えようとする姿勢が皆無だ。だからキャノンにしよう。というわけで、その後EF100-400mmを調達した。手ぶれ補正も比較的効果的だし実用的な範囲内だ。当然その後機材はデジタルEOS1Dsへとシフトしてしまった。
 ニコンF以来のユーザーとしては大決断であった。その後キャノンは、随分活躍してくれた。海外へ行くときは、フィルム時代ならばすべてEOS3であった。今でもEOS1DsMark3と3本のレンズというフルシステムでフィールドへ持ち出すことができる。ただし大きく重いけど。
 ニコンが先のレンズの改良版をだしたのは、13年後であった。またなくてよかったぜ。こんな風にニコンは、10年というスパンで待たされる。こんなのは、もう付き合いきれない世界だよ。こちらは明日にでも海外のフィールドへ行こうというのだから。だから10年というスパンで待たされるニコンという機材には、大いにストレスを感じさせてくれる。であれば使わないほうが精神衛生的に健康でいられる。
 でっ、最近志に反してニコンAW130を使い始めたけど、水中モードにすると一々ユーザーへの警告メッセージがでるのには驚きものである。この機材は、フィールド・ユースといっても初心者向け機材だったことをおもいしらされる。アウトドアや撮影の初心者なんていまどきスマホの世界に行っちゃったよ。
 通例フィールドに出ているアウトドア達は、山や海での経験や知識が大変豊富である。つまり被写体に対する知識がフォトグラファー以上に豊富なのだと言い換えてもよい。だから、あらゆる機材にも一家言がある。そんな人達が、初心者向けアウトドア機材なんか使わないでしょうよ。ニコンは、またまた勘違い商品開発をやっちまったぜ。
 だからアウトドア用デジタル機材は、基本的にプロユース仕様でなければならないわけです。だから早くニコノスⅤのデジタル版をだしてくださいと私は主張しているわけです。まあ先の例に従うと、10年は辛抱するニコンなんだろうな。であれば、私は水中撮影では、オリンパスを使いますよ。その方が精神衛生上健康です。

沖縄県 慶良間諸島
ニコンCoolpix AW130
ISO125,焦点距離5.6mm,露出補正0,f/4.2.1/500
コメント
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