最近、デジタル画像の被写体の背景とか陰とか低彩度の部分の色が気になる。オリンパスなどはオレンジ〜茶系、ニコンは青い空に緑の風景のときに時折表れる濁った赤系の発色、キャノンは低価格機で青い空が抜けないなどである。つまり画像の抜けの悪さが目に付くなど、ポジフィルムのように透明感ある抜けのよい画像ではないカットが目につくのだ。当然レンズの性能が左右するだろうし、もちろんそれがデジタル固有の色だろうけど、白に対する階調が乏しいのも一因かと考えたりしている。
複写していてポジの色が忠実にでる手元機材は、白の階調が多く設定できるFUJI FinepixS5、忠実モードがあるEOS1DsMark3、そして本来発色がよいSONYである。だからこれらの機材でポジフィルムのデジタル化を行うのが比較的正解というのが個人的経験知。それによって少しは抜けの良い画像になってくれればよいのだが。そういうことが気になり出すとせっせと画像の背景や暗部をみていたりする。
というのも透明水彩画で静物や魚を描くときに陰は色でみている。陰だからといって黒とは限らないのだ。むしろ絵具の白と黒の無彩色は、描くときには絶対に使わない色である。白は紙の色だし、黒は光のない世界を表している。だからオブジェクトがみえているということは光があるわけだから、すべて有彩色で描くというのが透明水彩画の描き方の原則になる。だから陰の色も光のあたり方で異なってくる。
そうしたことは、水中で撮影した魚を地上にあげたらまた色が違ったということとも通じてくる。要は光のあたり方で色は異なってくる。彩度の高い赤い色は深度が増すことによって次第に濃いダークグレーに変わってくる。
でっ、何が言いたいかというと、ツァイスレンズでリバーサルフィルムを詰めて撮影したいということだ。だからニコンF3がメンテナンスから戻る予定が6月中旬、つまり今週だ。ツァイスのレンズとモータードライブを付けポジフィルムで撮ってみたいシステムフェチの目論見だ。それが発色も格好も良くてしびれると思うか、なんだくだらない中古機材だと思うかは、実際に使ってみないとわからない。そんな事を思いつくと早く実験したいのがフェチ根性だ。その待つことが嫌いなフェチが3ヶ月も首を長くしているのだが、おそらく慶良間諸島でダイビングボートに乗っている頃、ニコンは脳天気な声で電話してくるんだろうな。
「こちらは、ニコンサービスセンターですが<<<・・・お客様の<<<]・・・・・・」
「ゴボッ!、コボゴボッ!!、はあ??<<<Fがどうしたんですか!?・・あっ、マダラトビエイだ<<・・!!?、」
水中まで電波は届かないって(笑)。 iPhoneの水中ケースがあるの(5mまでしかもぐれないけど)・・・。つまりiPhoneとケーブルで接続した送受信器を水上に出せば水中から電話できるわけだ。そんなアホなことを考えている場合ではなかった。そろそろダイビングのレスキュー講習の勉強をしないと。
クロッキー帳NO36.