たまにはSONYツァイスで、沖縄の海でもと思ってα6000を持参していた。これで海を撮影する時間は無かったが原色の街国際通りでも、一寸出歩いてみた。やはりなと思うのだが、ストリートを歩いているほとんどの人々は、韓国人、中国人、台湾人ばかりだ。確かに国際通りなのだから、それは当然のことかもしれない。
すれ違いざまのファミリーに思わずレンズが向いた。そして彼ら家族の表情が喜々としている。一体彼らの心を捉える要素がこんなギミティックな免税店が建ち並ぶストリートにあるのだろうか。私が知る限りでも中国の街だって相当に魅力的な市場街が沢山あることは経験している。私には見えないエキゾチックな空気が彼らの目にうつるのだろうか。それとも中国などは沖縄県に立ち寄ると数次旅券が発行されるという制度だろうか。日本人である私には、こんな雑貨店が立ち並ぶストリートで何が彼らの心を捉えているのかが、まったくわからない。沖縄県の年間観光客数750万人とあるので、大半は入れ替わりやってくる大型船でくるのだろう。
牧志の公設市場の2階の食堂街に行けば、当然中国人ファミリーばかりだ。雑貨店をのぞけば、キャラクター商品やお土産がならんでいる。どうせならファッション・ショップ(例えばGAPテイスト)でも並べて高品位な生活の訴求をすればよいの現実はそうではない。もちろんドラッグストアで品質の高い日本製品を買いあさるのはわかるけど、中国の街中の薬局にゆけば、抗生物質だって簡単に調達できるというのに。
そしてなかには私でさえまったく関心がわかない、大きく、重く、高い、3悪の高級一眼レフを携えているではないか。そこにはおしなべて標準ズームレンズが必ず付いている。量販店のお勧めなのだろう。他方で意外なことに中古カメラ屋でよくアメリカ人などをみかける。そこで購入仕立ての新品高級一眼レフシステムを売却したり、中古のニコンF3を物色していたりする光景をみたことがある(彼らがF3を構えた姿が格好いいのよ)。当然ここでそんな中国人マニアに遭遇することはない。
国際通りにみる中国人観光客達の購買意欲はなんだろうか!?。当然価値ある商品では無いから、いずれは飽きて客足が遠のくだろう。中国13億の1割が富裕層だとすれば、1億3千万人、それが通り過ぎ飽きられるまで国際通りが中国人ファミリー達の闊歩するストリートなのだろう。
私は、そんな表通りの光景に飽きて裏通りに脚を向けた。
那覇市国際通り
SONYα6000,Ziess Vario-Tessar E F4/16-70mm ZA OSS、ISO2000,焦点距離35mm,露出補正-0.3,f/4,1/60