Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE1533. 夏至南風(カーチベイ)

2018年06月26日 | diving

 コブシメはこんな格好をして手前に泳いできます。ということは私達がみている認識ではヒレや外套膜が上に来て、10本の脚が下に来るイメージがありますし、魚屋さんでもヒレを上にして置いてありますし、子供の絵もそうです。

 実は水中でみているとそれでは逆さまですし、10本の脚ではなく8本の腕と2本の触手、それらの中心に口があるという体の構造です。口は歯があり噛まれるとチクリとします。海中で泳ぐ姿を見ていると、やはり通例の私達のイメージとは逆な方が自然に感じます。つまり10本の脚ではなく8本の手と2本の触手が上にある姿が正解ということになります。

 この頃の沖縄も梅雨の終わりです。というのも夏至南風(カーチベー)と呼ぶ湿気を帯びた南南西〜南西の風が吹くからです。梅雨の終わりの沖縄特有の現象です。従って風が強く波が高いです。その隙間をぬって慶良間諸島ダイブの往復でした。ダイビングポイントも南西からの風が島で遮られるポイントになります。つまり島の北側というわけ。その夏至南風が風速10m以上になるとダイビングボートは出ないそうです。

 梅雨末期の沖縄にも雨がふりますが、突然激しく降り10分もすると陽が射してきます。つまり熱帯地方にみられるスコールです。それ以外は光が射し、風があり、すごしやすい気候です。梅雨が終わると、ジリジリと陽が射す暑い夏がきます。だから6月というのは、よい季節ではないかと思ったりします。

 それにしても夏至南風とは、小説の表題のような言葉です。

 

沖縄県座間味島六番﨑

OLYMPUS E-M1,M.ZUIKO DG ED 60mm/F2.8

ISO200,露出補正-1.3,f/5.0,1/200 

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