Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE1535. グルテンフリー・ダイエット

2018年06月28日 | diving

 これが水中にいるときのイカの側面。目の位置からすればやはり手のある右側が前だというのが自然だし、左側の外套膜やエラは後ろだと納得するわけです。大体魚類は水中ではエラ呼吸をしているので量感があって立派なのですが、それを釣りあげてしまうと貧弱な姿となり、その貧弱なのを私達がいただいているというわけです。イカとかタコは大いに萎むよね。他方で水中の形を維持しているのはマグロの類いかな。多分即冷凍するので流線型の胴体が維持されているのだろう。

 でっ、そのイカが食用になると刺身や天ぷら、お好み焼きにも使うか。そのお好み焼きなのだが、先日沖縄の帰りに関西の味覚を真っ先に食べたいというので、関空からの高速バスの終点、京都駅八条口の「千房」に立ち寄った。

 土曜日の夕方なのに人がいないのは、大きな荷物を持っている立場としてはありがたい。メニューをみたら税込み1600円近くする・・・・。どうりで人がいないわけだ。その法外に高い価格では関西人の気分としては食べにゆかないですね。大体家でもつくれる料理だし、とくに店によって味が大きく違うわけでもない。まあ本来なら屋台の500円位の感覚だよな。それに多少上品にしても700円がいいところ、お好み焼きとビールで1000円というのが一寸立ち寄って食べるおやつ感覚の価格だとおもうけどな。お好み焼きは主食ではないのだよ。

 そう思って京都駅周辺のお好み焼き屋を検索したら軒並み閉店中の店が随分多い。この現象はなんだろうか。やはりグルテンフリー・ダイエットの風潮が背後にあるのだろうか。つまり糖質のある小麦粉よりも米粉を使おうということなのだが、ようはパンではなくご飯にしなさいというわけだ。

 WEBでみるとお好み焼き屋などの「コナモン」のお店が減少(大阪で17%減)しており、社会現象となっていることがわかる。お好み焼き屋にゆくとメニューがお好み焼きと焼きそばぐらいしかないから居酒屋へゆくよという、見方もありそうだ。それにコナモンは、お腹が安上がりにふくれるが、それは後で怠いしさ、という見方もあるだろう。

 イカ、お好み焼き、グルテンフリー・ダイエット、コナモンと言葉のしりとり状態で話は転んできたが、そんな人間界の諸事情などはお構いなしに優雅に泳ぎ産卵するイカの姿は、時間を忘れさせてくれるけどね。

 

沖縄県座間味島六番﨑

OLYMPUS E-M1,M.ZUIKO DG ED 60mm/F2.8

ISO200,露出補正-1.3,f/5.0,1/200 

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