首里を歩いていると、門灯だけ新しいという変な光景をみつけた。その先に小学校高学年の女の子が二人、きつい目でこちらを見ている。それはレンズを向けられたときの警戒心や嫌悪感、あるいは彼女たちだけの世界に突然入りはいりこんできた邪魔者に対する視線のようだ。そういう目線を向けられると、レンズを見ている目にはストーリーがありそうだ。
子供だといってあなどってはいけない。彼女たちは、普段口には出さないがしっかりオトナ社会の表と裏を鏡に映し出し、その根性を見据えているからだ。そうやって大人社会を学習してゆく。結構慇懃で冷酷な輩だ。
なにしてんだろぅーー、とデジタルの望遠レンズで撮影してみるこちらの姿勢も冷酷なのだが。そんなアンニョイな目線が飛び交いながら街を徘徊するのも面白い。FBのように人間は、いつもスマイルとピースだけのよそ行きの顔ばかりではないのだ。
さて望遠レンズで撮った画像を読み解くと、真ん中に見えるブーツがキーワードだ。きっとお正月に出かけるファッションの話をしていたのかもしれない。それ以上は詮索しないでおこう。それにしてもトドのように日光浴をしている、年末でこの格好は、やはり沖縄だ。
沖縄県那覇市首里
1〜3枚目:NikonF3,AiAF Nikkor35mm/F1.4,FUJI PRO400H
4枚目:NikonW300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9
ISO125,焦点距離34.4mm,露出補正0,f/4.9,1/800