撮影レンズを通過した光には、光条(light striation)と光芒(light beam)とがある。光条は太陽などの光の点光源を撮影した時に、レンズの特性に合わせて放射状に光源が線的にひろがる現象、光芒は木々や雲の間から日差しがもれるような光。水中でも波の間から太陽の光がもれて水中に届く光芒が大変美しい。それが珊瑚にあたると、これこそ慶良間の絶景かと思われることがある。
この日は、超大型台風19号が沖縄はるか東を通過する前だったから、慶良間の海は透明度が高く大変綺麗だった。そしてこれだけの透明度は、実は最初のこの日だけだった。
台風が沖縄本島はるか東を通過した後の水中の透明度は低かった。もちろん次第に回復するが、それでも魚影は薄く、慶良間ブルーと呼びたくなるような透明度50mの体験はなかった。 台風が引きずってきた前線の影響で、沖縄は波の高い日が続き、船は大揺れの慶良間ツアーが続き、時には慶良間行きはあきらめチービシ諸島でもぐったこともあった。台風通過後、沖縄の天気は不調が続いたのである。
それにしてもニコンW300はフィッシュ・アイレンズが使えないのでGopro7が必需品だ。Gopro7は、露出値をみると、絞りはf2.8しかなく、ISO感度と電子シャッターで露出を制御するあたりはスマホの感覚だ。水中で緑の色が強いく、それはphotoshopで簡単に修正できるけど、あえてGoproらしさを残した。
こうした水中環境のウェルスケープをフルサイズのイメージセンサーの付いた機種で撮影したいと思うが、フィッシュ・アイレンズがあるキャノン&ニコン+巨大ハウジングになるで・す・か・・。一部を除き古くさい撮影機材を使わざるを得ないハウジング嫌いの私からすれば、来年あたりフルサイズかAPSサイズのイメージセンサーをつんだハウジングレス機材が登場すれば、即調達してニコンW300の代替になるが・・・。
沖縄県慶良間諸島
GoPro7、INON水中セミフィッシュアイコンバージョンレンズ UFL-G140 SD
1)ISO100,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/1644
2)ISO226,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/962
3)ISO142,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/962
4)ISO100,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/1163