Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Fieldwoork733.  ホテルを自分の家のように使う

2022年11月13日 | field work



 コパカバーナホテルの特徴は、キッチンがついたダイニングルームと寝室があることだ。キッチンにはヒーター、冷蔵庫、鍋釜食器もあり、安い時期だと3,000円/泊位で泊まれる。ホテルで料理を作るために、今回も叔母さんがついてきた。食材はダンパマーケットで調達できる。叔母さんは昔ホテルに勤めていた経験があるから料理が上手だ。
 そのために叔母さんは、米や炊飯器や調味料や水、私好みの日本のふりかけまで持参してきた。ずらっと並べると家庭のキッチンと味がホテルに出現する。
 それはホテルが私達の生活空間に早変わりする事だ。日常の生活空間のつもりでプールサイドでくつろぎ都市の喧噪を感じる。つまり生活の場がホテルに変わっただけである。そういう感覚は日本では得られない体験だ。
 ダイビングをする時は那覇市内のホテルでキッチン付きのMr.KINJOに長逗留したことがある。だが、ここまで見事にホテルの部屋を自分流に変え、使いこなすのは難しかった。やはりホテル然としていた。それがここでは、実に簡単にホテルが自分達の生活空間に変身するのである。
 もちろん調理をする人間がついてきたのが一番大きい理由だが、日本でも夫婦同伴なら調理もできる。ただし多くのホテル側には、こうした設備がない。
 そう考えてゆくと日本のホテルの機能は、サニタリーとベッドしかない。つまりどんなに高級なホテルであってもラブホと使い方と機能は一緒で、精々情事の場ぐらいにしかならない。
 家のようにとか、ホテルで悠久の時間を過ごせる等と文句を並べても、所詮広告のキャッチコピーでしかなく。そこが日本の数多くのホテルの嘘くさいところである。
 そんなわけで私達5人+ベイビーは、安いから2室を借り切り3泊のホテル暮らしをしていたのである。
 ふと日本でも魚市場に隣接してキッチン付きの安いホテルを増設するアイデアがあると思われた。新鮮な食材を新鮮なうちに調理し、みんなで食する宴会が出来る。新鮮な魚介類もお土産にしていたらせっかくの鮮度が落ちますから・・・。

iPhon13pro
コメント
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