Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング659. 小説:小樽の翠583. 女のリセット

2022年11月24日 | field work

 今日も翠は夜勤。そして感染病棟勤務の晃子さんと夜中の休息タイム。
晃子「うひっひっ!、今日はネタ大あり!」
翠「どこで仕込んだのよ!!」
晃子「小児科の耀子さんよ!!!」
翠「あの勤勉家で将来看護師長を目指してる彼女!?」
晃子「だってぇーあの人もう40歳じゃん。でね1年前の話・・・
あの人39歳まで処女だったのよ。男性経験無し。そこでこのままだと結婚も出来ないし、子供も産まないまま歳をとってしまうって思ってたんだって」
翠「見るからに赤い眼鏡かけて男の臭いがないもんね。なんか成人男性を看護するのが嫌で小児科を志望したという話は、昔聞いたよん・・・」
晃子「それがインドネシアの現地旅行会社のサイトを見ていたら、特別ツァーの案内があって、バリの現地少年とロストバージンを果たした女性達の書き込みが沢山合ったんだって。でね耀子さんは、生理が終わった直後に1週間の休暇をとって一人バリに出かけたわけ。でっ、ホテルに旅行スタップがバリの青年達を連れてきてロストバージンの相手面接よ。
 それで耀子は、ワヤンという15歳の明るい少年を選んだの。日本語が旨いし、若い方が気が楽だからって。それでワヤンと食事をして、シャワーを浴びてベッドインよね。
 それでワヤンが上手で、体中をなめ回して、それからゆっくり、ゆっくり入ってきてつなげてきたんだって。破爪の痛みなんか全然無くてすぐに完璧なセックスになっちゃって。それで続けて・・。でっ滞在中はずっーとセックス三昧だったんだってさ。もう何回したか覚えていないぐらいやったんだって。だから耀子さんもすっかりワヤンが心から好きになっちゃってさ・・・」
晃子さんが一気に話し終えると・・・
翠「だって排卵日が近づいてくるから心は次第に燃え上がるよねぇー。ロストバージンで15歳の男の子で妊娠ならめでたしめでたしじゃん・・・、あっ、そっか排卵日前に帰国したんだぁー」
晃子「そう!、だからもう女の未練がタップリ残るじゃん。でっ帰国後にワヤンとメールのやりとりをして燃え上がったんだけど、その後プツンと切れちゃったんだってさ。それで耀子さんから私に相談されたのよーー」
翠「ロストバージンの請負業者。ちゃうかプロだったんだ!!!」
晃子「まさにそれよ!!!。(*^▽^*)仕事で請け負ったプロだからいつまでも一人の女に関わっていられなかったのよ。耀子さんに金で雇われた恋愛ごっこの相手だから、今頃次のロストバージンのサービスをしているよ!。そういったの。そしたら唖然としていてさ・・・・。まあ年増だから諦めも早かったな。それで仕事にますます専念するようになったらしいよ・・・」
翠「女のリセットかぁー。二十歳の女の子の恋愛を40前の女がやっちまった。一度は夢を持たせてくれたんだから、金を払っただけのことはあるよねぇー。それで耀子さんは仕事に没頭して看護師長を目指すんだぁー」
晃子「金で買ったロストバージンを心の支えにして(*^▽^*)。うっ、ヒッヒッ!!!。ここだけの話だよ。ひ・み・つ・・ひ・み・つ・・・・・」
(*^▽^*)(*^▽^*)(*^▽^*)
そういって、晃子さんは足取り軽く持ち場に戻っていった。
・・・
夜が長くなった。まだ明け方の気配はない。
小樽の長い夜が続いている。
コメント
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