関西から信州へ行くときは、いつもLimited Express Shinanoでゆく。北陸新幹線ができようとも、日本列島の中央部を袈裟懸に走るこの列車の存在は揺るがない。そして高性能の振り子式381系である。1995年に導入され、もう30年近く走っている。この速達列車があるからこそ関西から北アルプス涸沢へ足繁く通うことができた。
私が企業に勤めていた頃の同僚、ムーさんが平澤の木曾くらしの工芸館の仕事で何年かを奈良井宿の小さな古民家で暮らしていた。夏でも涼しい土地だから、同僚達はムーさんの家をけっこう足がかりにしていた。私もその一人だが・・・。
野辺山の絵画展を撮影するため機材のバッテリーは温存。帰りにまだバッテリーが残っていたので、これまで経験がなかった車窓撮影の試写を試みた。それで気がつくのはクロップ数をあげると速いシャッター速度になるから画面はシャープになるだろうという事。しかし夕暮れ時で暗いレンズでクロップ数をあげられるかは未知数。それに列車の窓ガラスが雨だれで汚れている。そんな撮影条件の悪いところで、眠たい映像で使い物になるかなあと疑問視していた。そこは編集の後処理でなんとか・・・。
いろんな記憶が蘇る中央西線である。車窓からのランドスケープはいつも大変美しい。
Fieldwork852. Limited Express Shinano 4K
SONYα6600,E18-135mm/F3.5-5.6、iPhone13pro