野辺山の南牧村美術民俗資料館で開催された大学時代の同窓生である児玉敏郎・絵画展にでかけた。油絵80点の展示作品の過半は人物画だが、ここでは彼のファミリーに着目してプロモーション用の映像化を試みた。
ファミリーというのは彼の娘さんだが、毎年描いてないかなとこちらは期待していたが、「娘はいつのまにかいなくなってしまうから描けないよ」、と彼はこぼしていた。そんな娘も孫ができる歳になり、ようやく4枚の絵が揃った。タイトルをみると「何処へ」。いつも何処にいってしまい捕まらないのだろう。
ファミリーというのは大方そんなものだろう。そう外部の人間が考えるほど、いつもまとわりつくわけではない。だから画家の娘だから毎年描いたなんていうのは奇跡に近い。
映像で個展を撮影するのは初めてだったので、準備不足もあった。何よりも円偏光フィルターを忘れた。これはガラス面に対して45度の角度で入射する光の過半の反射光を取り除いてくれる役割がある。特に静物画の額縁はガラスで覆われている。まさにアチャーだよ。
三脚はジンバルより固定型の方が確かだろう。もちろんジンバルは撮影効率が大変良いが固定式の三脚にはかなわない。出かける時に私は、いらないかと判断してリュックからのぞいたのだった。もちろん絵が壁に対して垂直にかけられているわけではないので、水準器と分度器ぐらい欲しいところだ。これは次の撮影の参考としておこう。
100号を越える作品が多数あるとなるとレンズは広角レンズに限るられてくる。あとは小作品用にマクロレンズだろうか。
機材はフルサイズに越したことはないが、今はAPSサイズで十分だ。やはり小さいことは使い勝手がよくて正義なのだ。
Fieldwork851.児玉敏郎絵画展・静かな時間 4K
SONYα6600,E18-135mm/F3.5-5.6,F10-20mm/F4.0