Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

最近のドローイングから121.

2014年11月22日 | drawing
 絵画の人に多いのだが、クロッキーの描き方にデッサン的な陰影で描いて行く方法がある。だが10分~5分のクロッキーでは、私はせいぜい線で描く位で手一杯だ。
 クロッキーを描いていて思うのだが、私の意識の中に全体は8頭身に近く、頭は小さく骨盤は横に広がり、尻はでかい方が格好が良いというプロトタイプがあるためか、クロッキーも私好みに近いプロポーションになってゆく場合が多い。絵画の人はシビアに見ているが、私はデザイン系なのでそのあたりの見方は雑である。さらには、顔などに興味が薄いためか描かないこともある。それじゃトルソになってしまうので、一応立体と関わるところは描くが。もちろんモデルさんに似ているとか似ていないといった本筋から外れることは無視している。
 時折手を大きくかく人がいるけど、その気持ちはわかる。というのも人間の手は顔と同じぐらいの大きさがある。つまり見ている以上に大きいのである。それが日本の仏像になると大半は顔が大きく、その割には手が大変小さい。顔が大きくないと仏様になりにくいのだろう。
 俳優も顔が大きい方が表情の演技を捉えやすいので、仏様体型に近い方が理想型という話をどこかで聞いた。昔の映画俳優板東妻三郎などがその典型例かもしれない。
 他方でギリシャ彫刻は人体の理想型を求めたので、頭は小さく8等身以上で大変格好がよい。どちらに美意識の基準を置くかは人それぞれだが、私の意識は仏像より、ギリシャ彫刻の方が理想型。デッサン教育の影響かな(笑)。

クロッキー帳NO16.
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