リュウ君のフィリピーナの話が覚めやらぬ翌日、札幌の歩く下半身のベーヤンが、小樽で飲もうよとお誘いがあった。
オーセントホテルの最上階にゆくと・・・・
あら今日は女性ではないですかぁー。
それもスタイルのよい長身の年配の男性だ。
カウンターにジャケットを置いてベーヤンと酒を飲んでいる。
ベーヤン「いつも女ばかりじゃないよ。今日は珍しい人間を連れてきた」
ベーヤンが紹介するとスクッと立って、よくしみとおる声で「建築家の榊原です!」といって名刺を差し出した。
オオッ!、建築家だって・・・。ポケットから名刺入れを取り出した。
そのパンツが格好の良いきこなしだ。
明らかに身体が引き締まり、パンツとボディの間にタップリと余裕がある。
パンツの理想的なはき方だ。
ベーヤン「お前と商売が近いからさ、話が合うと思ってさ」
そういって紹介された。
ベーヤン「でね、二番目の奥さんが若いんだ・・・・。それも外国人さ」
榊原「はい、オカンはまだ24歳です!!!」
「えっえーーっ、すると榊原さんは、おいくつなんですか?」
榊原「ハハハハ、75歳です。トランプ元大統領と同じ歳です!」
「えええーーっ、トランプさんの奥さんのメラニアさんだって51歳だよょーー」
ベーヤン「まだ、あるんだよ・・・」
榊原「じつは、先日家内が妊娠しましてねぇー」
「きぎょーーー、75歳で子供ができた・・・」
ベーヤン「昔日本の俳優で上原謙というのがいただろ。彼は80歳で子供をつくったからね。あり得ない話ではないよ」
もう少し話を聞いてみたい。
ベーヤンが、「酒!、いこ!!!」
というので小樽の夕暮れを見ながら宴席が始まった。
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