Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編161. 保護色

2015年07月12日 | diving

 魚が二匹、それも岩に張り付くようにいるではないか。あの模様は保護色だったのか。その程度の模様ならば、こちらはちゃんと見えているぜよ。そういってしまっては彼らが可愛そうか。


 本当に魚は、正面や上から見ると胴体の幅がある。それは魚屋のみんなカレイのように平べったい魚とは大きく違うところだ。やはり呼吸しているというか生きているので、たっぷり横幅のボリュームもあるのだろう。まるで潜水艦みたいで格好がよいではないか。


 となると魚は釣った矢先から調理して食べてしまうというのが正解なんだろう。従って魚の冷凍なんて論外だということに気がつく。物流システムが発達しているおかげで、我々は、魚らしくない魚を食べさせられているといってよいのかもしれない。巷で寿司なんか食べたって美味しいはずはない。


 本来寿司は、江戸湾で取れた魚をその日のうちに食べてしまう江戸期特有の調理方法である。穴子、青柳、シャコ、海老、蛸、鯛、ハゼといった類だ。だからマグロなんて東京湾であまり取れない魚は本来の寿司のメニューにはなかった。だから幼少の頃からの寿司好きである私は、今でも遠洋もののマグロなんて絶対に食べませんね。マグロは肉と一緒でステーキにしてたべたほうが旨いだろう。


 それにさび抜きというのがいただけない。ワサビは寿司には必須の隠し味であり、口がシビレルぐらいに入れてくれた方が寿司らしくてよい。それが幼少期の痛烈な体験であった。だから今でもたっぷりワサビを入れてたもらうことにしている。


 


沖縄県 慶良間諸島


ニコンCoolpix AW130


ISO125,焦点距離6.6mm,露出補正0,f/4.2.1/200

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番外編160. 人面魚

2015年07月11日 | diving
 テーブル珊瑚の上の魚を真っ正面から撮ると面白い。まずエラ呼吸しているからボディが潜水艦のように左右に膨らんでいる。それに目つきが意外にライオンのように陰険に鋭く、人面魚といいたいぐらいに顔はグロテスクだ。我々は横からの姿を見慣れているが、正面から見るとかなり怖い顔つきなのである。今度は魚の正面撮りに挑戦してみよう。
 さて休日出勤であった。たっぷり仕事をして帰りにいつものマッサージに立ち寄ってから京都へたどり着いた。肩のこりを解消してすっきりしたが、どうも暑い。それは私の好きな梅雨の季節が過ぎ去りつつあることを意味している。 来週には梅雨が明けて、ひたすら蒸し暑い夏と台風が来るのだろうか。
 夏は何かしらウキウキさせてくれる季節かもしれないが、梅雨好きの私に言わせれば陽も次第に短くなるのだし、ウキウキドラマはもう終わりという気分の方が強い。さて今月末も沖縄で暮らして、8月はホテルも一杯だろうから、ダイビングもお休みだろうか。

沖縄県 宜野湾市
ニコンCoolpix AW130
ISO125,焦点距離21.5mm,露出補正0,f/4.6.1/80
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番外編159. 時既に遅し

2015年07月10日 | diving

 今週は、スライドネガのデジタルデュープの作業に没頭している。多分1万枚はあるだろう。ニコンDfで丹念に複製を作成している。
 当然デジタル化すれば、色や解像度が随分と落ちることは明白だ。それにしてもスライドフィルムの立体感や発色の良いことには、今更ながら感動される。こんな素晴らしい媒体を捨てて、デジタルですかぁー。だからなんともやるせない気分ではある。場所さえあれば保存しておきたいが、なにしろスライドでは閲覧できる媒体がなくなりつつある。だから見ない、使わないとなる。ならば媒体にしてスライドビュワーの簡単な方法にしておいたほうがよかろう。それに場所の節約にもなる。
 今思えば、一斉にデジタル化する必要もないだろうと思う。フィルム派、デジタルはといった具あいに媒体が二分されていてもよかったのにと思われる。一体何が撮影画像のデジタル化を大きく推進させてきたのだろう。
 最大の理由は、フィルム代や現像代が高かったというのがある。1本のリバーサルフィルム代と現像代で2,000円かかれば容易には撮影できない。それがただ同然となれば、やはりデジタルに向かわざるを得ない。そのかわり圧倒的多数の人間が容易に実に数多くの撮影をし、画像を共有できる時代になってきたことは、フィルム時代の感覚ではなかったことであろう。
 やはりフィルムメーカーの発想が古くさかったというべきか。その古くささと、写真は高価なものだという固定観念が結局フィルム自体を衰退に追いやってしまったといえるのだろうか。実はユーザーは、もっと多くの写真を撮りたかった。フィルム企業は、そうしたニーズをつかみきれていなかったのか。フィルムや現像やプリントの価格をはるかに低コストにして、多くの利用者のニーズに応えておけば、よかっただろうにと思われる。時既に遅しである。
 そんなわけで過去のストックのデジタル保存にやっきになっている日々である。

沖縄県 慶良間諸島 
ニコンCoolpix AW130
ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8.1/1250

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番外編158. 台風シーズン

2015年07月09日 | diving

 今日の画像のように生物がいて遠くに水面の反射が写っているアングルが良いのですよ、とインストラクターの先生は教えてくれた。なるほどね、ならばといってもそう簡単に撮影できるわけではないので魚眼レンズに頼ろうというのがビギナーダイバーの発想だ。
 さてそろそろ沖縄も台風シーズン。台風が来たらどうするか。出かける前ならダイビング取り止めもあるが、出かけてたらどうするか。当然peach airは真っ先に飛ばなくなるので後送り便で帰るか、あるいは帰りの航空券をあえて予約しないで成り行き任せという方法もある。
 一番肝心なのは、飛行機よりもホテルだということがわかった。こちとらは帰れなければすべての大学の予定はキャンセルと簡単だが、ホテルはいざとなるとなかなかとれないことがわかった。ならば予め滞在日程を多めに予約するほかなさそうだ。
 沖縄を台風が直撃すると停電か。ダイビング用のライトが使えるな。ただし1時間しか持たない。それに食料現地調達、フランスパンにチューリップの缶詰とパックになったサラダや果物のセット。まさかホテルでコンロを焚くわけにはゆかないから、サーモスの山用ボトルに珈琲でも詰めておくのか。
 問題は、外出できないホテルでどうやってすごすかだろう。停電だから懐中電灯のラジオか・・・。イエローブックにドローイングなんて停電だからできない。なんか暗いな。やはりお酒が必需品だ。
 沖縄県民は台風来襲予報が出ると翌日の会社は休みなので、さて飲み屋で朝まで飲もうとなる。それで進路がそれたら二日酔いでトホホの出勤となるという話を聞いた。やはり沖縄の友達と飲み屋で宴会だな。

沖縄県 慶良間諸島 
ニコンCoolpix AW130
ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8.1/160

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PEN LIFE1190. マッサージ

2015年07月08日 | Photographic Equipment
 魚眼レンズなんてダイビングをしなければ使うことがなかったレンズだ。水の中では、人間も魚の目をもとうということだろうか。
 たしかに水中では、魚眼レンズでないと入りきらない世界が多々ある。ただしそれは水の透明度が高い場合だ。そうなると処理されたとは言っても人間の生活排水が大量に流される本土周辺の透明度が低い水中では無理でしよう。となると沖縄以南ということになる。
 その魚眼レンズは置いといて、最近仕事、仕事の連続である。その中で悩ましいのがスライドフィルム1万枚以上のデジタルデュープの作成だ。ようやく1/3位進んだだろうか。この頃になると、ファィンダーでピントを確認、露出は+1、露光は平均測光と使い方も心得てきた。ニコンDfとMacはつなぎっぱなしである。その合間に学生のレポートの採点が山のようにある。さて何時片付けるか。何しろブログを休むぐらいに忙しい。
 そんなたっぷりつまらぬ仕事の毎日していると、痛烈に肩が凝る。幸い大学の近所によいマッサージ屋をみつけた。体格のよい先生が力をこめてグイグイと揉んでくれる。これが実に気持ちよく、夜は熟睡しているようだ。
 「梅雨時のマッサージで命拾いかな」

大学の研究室
OLYMPUS PEN EP5,M.ZUIKO DG Fisheye ED8mm/F1.8
ISO200,露出補正0,f/4.1/320
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PEN LIFE1189. ニコノスを!!!

2015年07月05日 | Photographic Equipment
 アマゾンから魚眼レンズとこれ用のハウジングが届いていたのでセッティングしてみた。オリンパスのボディは持っていたので、少しずつ部品を集め、タイムリーなことにマイクロフォーサーズ用魚眼レンズが発売されたので、ようやく水中撮影システムが完成した。こういうところに意地でこだわるのは、相変わらずシステムフェチの悪い癖だ。
 この魚眼レンズ用のハウジングが魚眼レンズと同じ価格というのには驚きであるが、こういう形態は傷がたくさん付くから取り替えの簡単なリーズナブルな価格にしてくれた方が実用的なのだが。
 さあ次回はこれで潜るぞと意気込みたいところだが、こういう七面倒くさいシステムをどこまで使うかは大いに疑問。実際はニコンAW130を多用するだろう。
 来年は、ニコンがニコノスを発売するのではともっぱらの噂。魚眼レンズのコンバータも発売して欲しい。つまりニコノスがなくなったから水中ハウジングが登場してきたわけであり、本来ならばハウジングなどと言う面倒くさいものを使いたいとは思わない。それにハウジングは、おそらく発売されるであろうニコノスよりもはるかに高い。
 オリンパスの場合概算すると、ベースのPT-EP11が10万、魚眼用ハウジングか10万。それに魚眼レンズ10万、E-M1のボディ10万、しめて40万となる。そうなるとダイビング機材一式の価格に限りなく近づくではないか。どう考えてもボロもうけしすぎではないか。
 私はオリンパス・システムを使っていたから、その半額位でシステム化したけど、そうでなければあまり揃える意味があるとは思われない。
 これだけのシステムを揃えても水中ではかさばるし使いやすいとはとても思われない。だからニコノスを利用した方がはるかに経済的で使いやすいことは論を待たない。
 ニコノスが登場すれば、水没の恐れがあるハウジング機材など過去の遺物になるだろう。だから早くニコノスを!!!

OLYMPUS PEN EP5 MACRO ELMARIT45mm/F2.8
ISO6400,露出補正0,f/5.6.1/100
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番外編157. 地味な地味な作業

2015年07月04日 | diving
 土曜日出勤であった。学生のレポート採点も山積み、1万枚のスライドも山積み、どちらから先にかたづければいよいのやら。
 今日は、デジタルデュープからやりはじめた。三脚にニコンDfを載せなんていうのは面倒なのでデスクに直起きだ。バッテリーが消耗しかけると予備バッテリーの充電が終わり即交換、充電が1時間50分と早いのは有り難い。しかしデュープぐらいになると、緻密なピント合わせが必要となり、画像を拡大して乳剤の粒子のサイズで確認しなければならず、とてもオートフォーカスなんか使えたものではない。あれって結構アバウトなんだな。それにしても複写とは実に緻密な作業だ。
 ようやく500枚程複写が終わり、あと9500枚かよ。この調子では20日かかる計算になる。それではかなわんので、次からは少しスライドをはしょろう。
 一応RAWデータでやりはじめたが、元の画質から落ちるカットもあるので、やはりjpgデータ保存にしよう。Mac Proがフル稼働している。こいつには助かったぜ。1秒余計に手間がかかれば1万秒のロス。つまり作業全体では3時間分のロスになる。だから効率のよい手順とか機材の置き方とかもう工夫しまくりである。
 まったくもって地味な地味な作業である。

沖縄県 慶良間諸島 
ニコンCoolpix AW130
ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8.1/160
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PEN LIFE1188. フル装備

2015年07月03日 | diving
 さてビギナーダイバーのブログでも少し続けよう。
 オリンパスの水中機材で、水中ライトに続き今回はアームを付けてフル装備になった。さてなんでも撮れるぞと思ったら、かさばって撮影しにくいことしきり。やはりビギナーダイバーには過ぎたる機材と判断し、ニコンAW130が相変わらず便利だ。ストラップでBCDにぶら下げておいても邪魔にはならない。だからオリンパス機材は、ボチボチ使って行こう。多分ダイビングが上達すればこのうえないツールになるだろう。
 今回は、シュノーケルのゴムをかみ切ったりダイブコンピュータのリストの金物を飛ばしたりと、ダイビング機材のトラブル続きだった。相変わらず初心者の域をでない。だから大した画像はないが、それでもダイビングは全てを忘れる爽快感がある。
 海の中は造形の宝庫といいたい珍奇な形態の珊瑚や地形に満ちている。だからそんな中から建築形態に応用しようかと、とんでもないことを思いつく。さしあたりテーブル珊瑚をモチーフにしようか。
 次回のダイビングに思いをはせつつ、今日は授業もそこそこに、終日リバーサルフィルムのデュープづくりという大変地味な仕事に追われていた。

沖縄県・宜野湾市 大山曽根
OLYMPUS E-M1,M.ZUIKO DG9-18mm/F4.5-5.6
ISO200,焦点距離9mm,露出補正-1,f/5.1/50
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PEN LIFE1187. デュープの準備

2015年07月02日 | Photographic Equipment
 フィルム時代のF、F3、F4以来のフルサイズデジタル一眼レフ、ニコンDf!が大学に届いていた。バッテリー充電の間にスタイリングを楽しむ。私の機材でないのが難点だが、これで1万枚以上あるスライドネガのデュープを作ろうというのが目的だ。
 幸いなことに、等倍マクロレンズ、EP-1、BR-5というパーツは持っていた。昔フィルムデュープを作ろうと試みて、あまり出来が良くなかったので、そのままジャンク箱に入っていた。やはり持っててよかった。だから早速アクティブDライティングなどをかまして試写を試みる。あまり派手にならず、これなら比較的良さそうだ。 HDRなんかで画像を合成する方法も少し時間がかかるがなかなかよい。 すくなくともEOS1Dsよりはるかによい。流石ニコン、やはり研究者のお伴はニコンしかない。といってこの画像を撮影しているのは、オリンパス機材なのだが。
 付属のビュワーなど使いながら、さてどのソフトを使うかが悩ましい。デュープだから撮影データは不用。むしろ、いつどこで撮影したかという過去の記録の方が後々原稿を書いたときに必要になってくる。こうなるとニコンのビュワーよりもiPhotoの方がラベルが付けやすい。さて画像はRAWというのがセオリーだが、使い勝手のよいjpgでもええかな。どうせ後で補正なんかしないよ。
 来週は1日あたりロッカーの棚1段分ぐらい、つまり3000万枚/日ずつのペースでデジタル化しておきたい。昨日は夜中の1時半に出張から戻ってきたので、3時間しか寝ていないがデュープの準備に没頭していた。

OLYMPUS PEN EP5 MACRO ELMARIT45mm/F2.8
ISO200,露出補正-2/3,f/2.8.1/4000
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番外編156. そんな気分で

2015年07月01日 | field work
 空堀地区のような露地を徘徊するときは、OM-Dに9-18mmの広角レンズを付けて歩く方がフットワークがよいのだが、この日はEOSな露地徘徊だった。なんか大仰に撮影しているという感じが大いに漂っている。たまには、そんな気分もええか。
 フルサイズだから、フィルム時代の機材同様の写り方、ボケ方をするので、あれっ!、背後はこんなにボケていたかと唖然とすることがある。あわてて絞り込むが、スローシャッターでもブレが少ないのはボディとレンズの重さのためか。レンズ周辺部の解像力の弱さなんかを実感したりして、以前はこんな事にも神経を払いながらの撮影であったかと往事を思い出す。だが使っていると結構よい機材だと再認識する。
 EOS1Dsでリバーサルフィルムのデュープを試写したけど、こういうときはフルサイズが使いやすいことを実感。ただしCanonは等倍のマクロレンズがないので、ニコンのレンズを付た。そうなるとオートフォーカスが使えて焦点も難なくぴったし感のあるニコンボディの方が効率がよい。何しろ1万枚のデュープ作成だから、効率の良さは絶対条件だ。こういう場面では、いつもニコンが優位をしめている。やはり研究機材としてのニコンである。
 そのかわり撮影によるデュープは、スライドが持つフィルム時代の優れた発色が大分犠牲になる。けっこう見応えがあるスライドを没にするのかぁー。
 まあロッカーが不足しているし、デジタル化しないと原稿などに使えないので、やらざるを得ない状況ではある。
 一番原色通りにデュープできるのはフィルムスキャナーだが、やはり1万枚となるとあまりにも時間がかかりすぎる。だからオートフォーカスでピントを合わせカシャ!!、はい次、という要領で1枚5秒ぐらいでデータ化しないと、何時終わるかわからない仕事になってしまう。
 そんな気分でかたづけたいので、はよう、こないかニコンDfボディが・・・。

大阪市
EOS1Ds Mark3 EF16-35mm/f2.8
ISO800,焦点距離35mm,露出補正-1/3EV,f11,1/13
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