けっこう海底の岩などの造型にはまり込むこともある。どうやっても、こんな有機的な世界を制作する気分にはなれないが見飽きないところがある。水中の標準レンズである魚眼レンズで撮影している。
というのもオリンパスの大変優れた魚眼レンズは、現在唯一E-M1Mark2の大きなハウジング(エビ天の衣)でしか使えず、それ以外の小さな機種のハウジングでは全く使えないのが悩ましい。水中の標準レンズがたった1種類のハウジングでしか使えないというのはシステムとしては疑問に思うけど。
そうなるとオリンパスには見切りをつけ、噂に登場しているNikonのハウジング・"レス"水中カメラ「ニコ・"ノス"」だろうかと考える。多分それはオリンパスハウジング機材よりはるかに小さく取り回しが容易であり、解像度もよく、水深40mは軽く満足させ、魚眼レンズなどがオプションであれば、ゆくゆくはこれで水中を撮影したいと考えているのだが・・・。
もう一ついうと、ニコンW300で表示される水深はダイブコンピュータでわかるから撮影機材側にはなくてもよいが、海中で使える距離計が欲しい。霞んでいる岩などに焦点をあてれば、水の透明度を判断する要素になる。何メートル先まで見通せるかは結構関心が高い要素なのだけど。それは機材がいつも計測した数値を表示するだけだから、フィルム時代のレンズ鏡胴に記されていた距離目盛のデジタル版であればよいのだし、オートフォーカスでは実に簡単な技術だと思うけど。
検討してみると私のシステムでは、SONYαは手元にレンズがないのでパス。
NikonZは、私の手持ちツァイスレンズがマニュアル操作だし、AiAFニッコールレンズはボディ内モーターで動くので、NikonZではすべてマニュアル・フォーカスになり、私のシステムと相性が悪い。だから我がシステムに組み込む必要性がない。
それよりはマニュアルレンズやAiAFニッコールが使え、最近価格が下がっているNikonDfのほうが研究の道具としては最適。以前大学ので15,000枚のスライドデュープを作成したことがあるがオート・フォーカスは便利であった。Dfが廃版になる前に調達しておきたい機材だ。
キャノンEOS Rは現在の私のズームレンズのシステムに、そのまま組み入れることができる機材。高感度がISO40万まであるのが強みか。発表されたばかりで、この先購入する時間はタップリあるので必要があったら考えよう。結局私はシステムの相性からしてキャノン派なんだ。
どちらにしても、フルサイズ・ミラーレス・レンズが予想以上に大きいので、オリンパスやパナソニックのマイクロフォーサーズシステムがボディもレンズも小さく使いやすい。10年ほど前、Panasonicの小さなマイクロ・ミラーレス一眼レフを2本の指で振り回しながら、こんなに小さくレンズ交換可能な一眼レフができたんだという時の感激を忘れてはいけない。やはり小さく軽いことがミラーレスの特徴だと思うけど。
ただし、こうした話は地上を静止画で撮影する場合。今後そんなに地上の静止画の撮影需要ってあるのだろうか。そこが最大の疑問点。需要がなければ道楽機材でしかないですが。
話がダイビングから機材論に傾いてしまった。
まあ。新しい水中機材ニコノスの登場を期待しているんだけどさ・・・。
沖縄県渡嘉敷島アリガーケーブル
OLYMPUS E-M1、M,ZUIKO DG FISHEYE8mm/F1.8