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20XX年8月28日。晴れ。
羅臼側の知床半島付け根を流れるこの TYR 川は多彩な渓相を有し多数の支流のほとんどにオショロコマが棲息すると思われる。かってはアラスカのドリーバーデンを思わせる大型降海型オショロコマも釣れたという。しかし釣り人が入渓できる流域はごく一部に限られ、そこでは集中的に絶え間なく釣り人が入るため,それらの水域で釣れる渓流魚は近年激減している。
この支流T沢は古くからヒグマの巣窟といわれ、今は林道も荒れ放題で地図を見ると上流域でなんとか川に降りられる場所は唯一カ所しか見あたらない。ヒグマとの遭遇が怖いと同行を拒む友人F氏を説き伏せてオショロコマの撮影に出かけた。彼はかってこの林道の崖の網掛け作業に何度も入ったことがあり熊の多さを実際目の当たりにしているのだ。覆い被さる草木を車で押し分けながら進み、荒れた林道をつめて車が傷だらけになったころやっと川が少し近づいてきて、そこから思い切って急斜面を下って川に出た。
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川は一見だらだらした流れだが、いたるところで川底は岩盤になりその深い裂け目にオショロコマが群になってひそんでいた。水は澄んで凄烈だ。熊よけの爆竹を鳴らすとその空気の振動を感じておびただしい数のオショロコマが一斉に岩陰から飛び出し、狂ったように足元を縦横無尽に走った。
釣り人が入らないため、良形の個体が多い。成魚は川底の状態を反映して独特の明るい黄色調を基本としている。赤点紋理は細かく、黄色味の強いオレンジで背部虫食い紋は細かいが、めりはりがはっきりしている。腹ヒレは黒くならない。とても美しい個体群だ。
川の状態は水面が鏡のように滑らかで魚も見えるが向こうからも釣り人が見える。そのため警戒されて魚が多い割には入れ食い状態にはならなかった。30数匹ほどを釣って撮影後すべて丁寧にリリースした。
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川からあがって武装解除しているとF氏が アゲハチョウの汚損個体が飛んでいるという。アゲハチョウ Papilio xuthus は知床では
いまだ未記録の蝶だ。ほんまかいな と見るとなんと アサギマダラであった。これも知床では未記録種である。
生粋の北海道の蝶屋さんの彼はアサギマダラを初めて見たという。帽子で捕まえろ、いや写真だ、などといっているうちに飛び去ってしまった。
マーキングなどはなく雌雄はわからなかった。
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