オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

カワマスとオショロコマの雑交個体、ニジマス、黒オショロコマが棲む道東湿原の渓流

2012-11-13 21:00:32 | カワマス
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20XX-11-26 曇り
北海道の東部のN川水系支流にはクレッソンの繁茂する湿原の渓流がいくつもあり、クレッソンはニジマスとともにそれらの水系に移入された経緯があるので、そこには大抵ニジマスも生息している。この渓流にはかってニジマスの他にカワマスも放流された。現在ではオショロコマとの交雑で純粋なカワマスは一部の水域を除いて、すべて消えてしまった。すなわち時々 、カワマスとオショロコマの雑種 F1と思われる個体が発見されることによってカワマス放流の名残りを留めているに過ぎない。一方、この湿原の渓流独特の黒いオショロコマは少なくとも外見的には純粋なオショロコマの形質を良く保っている。米国の事例のように放流カワマスが交雑の果てに在来のトラウトを全滅させたような状況は北海道では今のところ認められない。むしろその逆で、交雑で純粋なカワマスが消えてゆくパターンが主体と思われる。北海道におけるカワマスの現状調査は十分とは言えずほとんど未調査に等しい。道東N川水系のカワマスとオショロコマ雑交個体が鮮明なカラー写真で図示されるのは今回の一連のオショロコマの森ブログで示されるものが最初と思う。この水域以外では道央の空知川水系でアメマスとカワマスの雑交が確認されているがそれがどのようなものか図示されたものは、少なくとも私は見る機会にめぐまれていない。今日は、12時から午後3時まで釣ってカワマスとオショロコマの 雑交個体を2匹、ニジマス4匹、黒いオショロコマ10匹を釣って撮影した。今回も純粋なカワマスと思われる個体は釣れなかった。恐らくDNA解析をすればこの黒いオショロコマからカワマスの遺伝子がみつかる可能性は高いかも知れない。この時期はクレッソンが川面を覆い尽くすように繁茂しているのできわめて釣りにくい。水量はいつもより多めだが水温は13度くらいであまり冷たくはなかった。川底は砂地から細かな砂礫状で強い流れで水深があり足場がたちまち崩れてゆくので転倒しやすく、歩きにくく、すぐ濁る。転倒すると起き上がるのは容易ではなくかなり危険を感じる。単独釣り行は控えるべき渓流だ。少なくとも釣りを楽しむような川ではないことは確かだ。この渓流で釣りをするには、イライラは禁物、慎重かつ、かなりの忍耐が必要だ。この日も撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースした。
































この2個体は カワマス×オショロコマの雑交F1 思われる。




北海道におけるカワマスの現状調査は十分とは言えずほとんど未調査に等しい。道東N川水系のカワマスとオショロコマ雑交個体が鮮明なカラー写真で図示されるのは今回の一連のオショロコマの森ブログで示されるものが最初と思う。この水域以外では道央の空知川水系でアメマスとカワマスの雑交が確認されているがそれがどのようなものか図示されたものは、少なくとも私は見る機会にめぐまれていない。




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