摩訶不思議?

6月11日、朝日新聞 朝刊の社説は「救えた命がある」夕刊1面トップは「うつ自殺予防策研究」と
自殺予防について報道した。私は自殺と不登校については、2年前から新聞各紙を切り抜いている。不思議なことが2点ある。
①朝日の社説の中の1文に、昨年の自殺者数32325人と警察庁発表の数字がある。昨年まではどの新聞も1面トップで大きく取り上げ報道していた。念のため他紙を調べたが今のところ一切見当たらない。勿論テレビは昨年同様、触れない。なぜこんなに昨年までと扱いが異なるのか。この後、報道されるのかも知れないが。
②自殺者数が警察庁と厚労省で年間2000人の違いがある(警察庁が多い)なぜか。

 今日の段階では、ほとんどの日本人は(当局が発表した後だというのに)、昨年の自殺者数もその増減も 原因の内訳も知らないはずである。
 日本の社会にとってある意味で国民が承知していなければならない最も重要な事実ではないだろうか。
 教育では不登校の数字が実態とかなりかけ離れて過去2年間報道され続けている。
 これではそのうち 自殺も不登校も、闇の中に消えるのではないだろうか。情報機器は発達するが
 大切な情報が伝えられるかどうかは、全く別のようだ。私の予想ではそのうち「不登校数減少」と当局の 発表がそのま報道されるだろう。減少理由が「対策の結果、今後も一層努力」という役人のコメントも添えて。(切り抜きを続けていると、メディアの報道もも役人の言葉も脚本通りの感じがする)       軽く書いたけれど、これは、社会・学校・メディア の存在意義そのものが問われることではないだろうか。
 社会的、歴史的な意味や、原因・結果の関係では、JRの脱線事故や高校生の爆弾事件より 大事件だと思 うのです。このような現象が「見ざる 聞かざる 言わざる」から生じたのか(語弊はあるが)「つんぼ桟敷に置く」から生じたかは別にして起きているこの現実。年寄りの取り越し苦労であってほしい。 
 
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