TPP②

 アメリカがリードするTPP構想そのものが、世界経済の一面を端的にあらわしているかもしれない。
  世界の経済成長が無限に持続可能であれば成り立たない話ではないし、国境の壁が低くなるのだから歓迎すべきかもしれない。
 しかし、有限な資源を消耗している現時の産業形態は持続可能ではないし、現実は、すでに資源や、環境の関係もあって、世界経済全体としては行き詰まりの様相を現している。(新興国経済の発展は全体の中では焼き畑農業的なイメージ)

アメリカの食料自給率は300パーセント、日本は40パーセントである。

 (極端な表現だが )アメリカは食料を売り日本は車を売る。共に経済が行き詰まると、食料は売れるがl車は売れない。
 アメリカの食料は高騰し生き延びれるが、日本はお金も無ければ食料も無い。戦後の日本やアフリカなどの難民を想い起こさせる。
 GDPや競争力を元に経済界対農家(農業)の図式で是非が論じられているが、そんな目先のお金の話ではない。
    国際競争における産業上の利害の問題ではなく、世界的には産業経済の構造に関わる問題である。
   パートナーとして利益を追うよいうに見えるが、実際には産業構造上の違いから利害は異なる。
 にもかかわらず、経済界の意向を受けたマスコミや政府は環境整備等、言葉を弄して世論形成を急いでいる。
 ここにきて、マスコミの女性学者や評論家の活用も目立つ。
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