どこから動くか分からない

 人間が自然に依拠して存在している厳然たる事実を認識し自覚しているなら、今日のように社会が変調をきたしている時、まずもって自然に立ち返ろうとするのではないだろうか? そうでなければ、認識や自覚が乏しいのかもしれない。

 日本はもとより世界全体は人間活動によって環境を壊し、経済は行き詰まり、国の内外を問わず争いを繰り返し、病的な現象は子供に至るまで拡がり深まるかに見える。

 自然に立ち返ろうとする大きな動きはみられない中では、本来的な動きなら、どんな地点のどんな小さな動きであっても大事にしたものだ。

 何故なら、本来的な変化は人為的で形式的なシステムによらず、あたかも自然現象であるかのようにどこから動くか分からない。

  新しい小さな芽の発芽を見落とすまい。

 

 

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