もっと立っている足元を掘ってほしい

昨日、隣の町へ行ってゴーリキ原作の芝居「どん底」を見てきた。

 単純化した舞台や、造形的な演出の工夫、演技など大いに満足できたものだった。

 しかし、今回もテーマに関わる根っこの部分で不満だった。

それは、原作を解釈する現代からの視点の甘さである。

 どんな作品も現代からの光を当ててこそ光を放すのではないだろうか。

 芝居は演ずる者も見る者も、今ここにいる自分にとっての意味を探る作業だと思うのだが。

 満足だが物足りない。

 

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