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今秋開催される東京モーターショーの規模が大幅に縮小されるという。ショーの中心だった米ビッグスリーが不参加を決め、それに追随する各国のメーカーも相次いだことによる。54年に開催以来、各メーカーが展示する近未来型のデザインや飛躍的な性能に心躍らしたモーターファンにとっては寂しいが、工場操業停止や派遣社員の首切りを余儀なくされる世界的な自動車不況となれば仕方がない。
キャノンボール・アダレイの「Sophisticated Swing」は、自動車業界が活況を呈していた57年のアルバムだ。赤いベンツ・コンバーチブルのリア・トランクと、モーターショーに彩を添えるコンパニオンのお尻が印象的なジャケットで、ともに丸味を帯びた曲線が美しい。キャノンボールが弟のナット・アダレイ、そしてリズムセクションにはジュニア・マンス、サム・ジョーンズ、ジミー・コブを配した自己のバンドの初録音で、クリフォード・ブラウンに捧げた「Tribute to Brownie」や、スタンダードの「Spirng is Here」を切々と吹き上げる。円みを帯びた美しいアルト・ラインが一層輝くのは、レギュラー・クインテットを結成した自信と意気込みによるものだろう。
キャノンボールが一躍ニューヨークのジャズシーンに名を轟かしたのは、カフェボヘミアでオスカー・ペティフォードのステージに飛び入りしてからだ。ジャズクラブで無名の若者が果敢にステージに上がることは珍しくないが、ほとんどは敢え無く降りるので、その夜もペティフォードは馬鹿にしたような顔でベンツがスタートダッシュするスピードでベースを弾きはじめる。たいてい、このハイテンポに追いつかないが、キャノンボールはついてきた。しかも、人食い人種を意味する「Cannibals」からそのニックネームが付いたと言われる体力で吹きまくり、ついにはペティフォードがダウンし、メンバーのホレス・シルヴァーとケニー・クラークも仰天したという。パーカー再来伝説の一夜である。
さて、ジャケットの女性が自分で車のドアを開けたのか、開けてもらったのかは不明だが、女性のために男性がドアを開ける習慣のない日本で、男性が女性のためにドアを開けるのは、一説によると車が新しいか、女性が新しいか、どちらかだという。なるほど思い当たる。
キャノンボール・アダレイの「Sophisticated Swing」は、自動車業界が活況を呈していた57年のアルバムだ。赤いベンツ・コンバーチブルのリア・トランクと、モーターショーに彩を添えるコンパニオンのお尻が印象的なジャケットで、ともに丸味を帯びた曲線が美しい。キャノンボールが弟のナット・アダレイ、そしてリズムセクションにはジュニア・マンス、サム・ジョーンズ、ジミー・コブを配した自己のバンドの初録音で、クリフォード・ブラウンに捧げた「Tribute to Brownie」や、スタンダードの「Spirng is Here」を切々と吹き上げる。円みを帯びた美しいアルト・ラインが一層輝くのは、レギュラー・クインテットを結成した自信と意気込みによるものだろう。
キャノンボールが一躍ニューヨークのジャズシーンに名を轟かしたのは、カフェボヘミアでオスカー・ペティフォードのステージに飛び入りしてからだ。ジャズクラブで無名の若者が果敢にステージに上がることは珍しくないが、ほとんどは敢え無く降りるので、その夜もペティフォードは馬鹿にしたような顔でベンツがスタートダッシュするスピードでベースを弾きはじめる。たいてい、このハイテンポに追いつかないが、キャノンボールはついてきた。しかも、人食い人種を意味する「Cannibals」からそのニックネームが付いたと言われる体力で吹きまくり、ついにはペティフォードがダウンし、メンバーのホレス・シルヴァーとケニー・クラークも仰天したという。パーカー再来伝説の一夜である。
さて、ジャケットの女性が自分で車のドアを開けたのか、開けてもらったのかは不明だが、女性のために男性がドアを開ける習慣のない日本で、男性が女性のためにドアを開けるのは、一説によると車が新しいか、女性が新しいか、どちらかだという。なるほど思い当たる。
パーカーの再来と華々しくデビューしたキャノンボール・アダレイは、ファンキーの一時代を築いたプレイヤーです。リバーサイド、キャピトルを中心に多くのアルバムがありますが、今週はキャノンボールのお好みのアルバムをお寄せください。
管理人 Cannonball Adderley Best 3
Somethin'Else (Blue Note)
In San Francisco (Riverside)
In Chicago (Mercury)
記事をご覧になって季節柄、「Spirng is Here」のベストかと思われた方もいらっしゃるでしょうが、この曲は近々話題にします。北海道の春は遅いのです。(笑)
今週もたくさんのコメントをお待ちしております。
>「Spirng is Here」のベストかと思われた方もいらっしゃるでしょうが、
はい、思ってしまいました(笑)。
キャノンボールはなんだかアルバム沢山ありそうですね。迷います。
In Chicagoは、マイルス抜きのマイルス・コンボで、伸び伸びした感じがします。
コルトレーンと互角に渡り合っている1曲目のLimehouse Bluesが一番好きで、この曲があるために、このアルバムが好きと言ってもいいかもしれません。
Them Dirty Bluseはパワフルでファンキーでもありますが、ファンキーというなら、In San Franciscoの方がよりファンキーで熱気もあっていいかなあ・・・。
In San Francisco
In Chicago
Them Dirty Blues
サムシン・エルス・・・確かに良いのですが、マイルス色が強い為敢えて今回は外しました。
お気に入りは
「イン・シカゴ」
トレーンもふっ飛ばすパワー!サスガ!
「イン・サンフランシスコ」
キャノンボールも乗っているしボビー・ティモンズのソロ・・痺れるな!
「ボヘミア・アフター・ダーク」ケニー・クラーク
これのキャノンボール・・・昔から好きなのでリーダー作ではないのですが挙げました。
In Chicago は、マイルスのもとで切磋琢磨したキャノンボールとコルトレーンの結晶ともいえるアルバムです。Limehouse Blues にお互い競い合いながら成長するふたりがいますね。
Them Dirty Bluse はティモンズの参加もありよりファンキー度が増しておりますし、In San Francisco とともにキャノンボールの音楽性が如実に出ております。ボヘミア・アフター・ダークのスピードに圧倒されます。
「Spirng is Here」は名演名唱が多数ありますので、話題にするアルバム選びに悩んでおります。雪が融けるのが先か、アルバムが決まるのが先か。(笑)
サムシン・エルスはその録音過程からマイルス色が強いのですが、枯葉のうねるフレーズは素晴らしいの一言です。最近、没テイクが聴けますが、比べるとキャノンボールのソロは雲泥の差があります。失敗したので、マイルスがハンバーガー10個食べてからやろう、と言ったとか。(笑)
ケニー・クラークの「ボヘミア・アフター・ダーク」はキャノンボールのデビュー盤ですが、デビュー作とは思えないほど堂々としておりますね。この曲はイントロのケニー・クラークのドラムが入るタイミングが絶妙です。当地を訪れるプレイヤーにリハでリクエストするのですが、いいタイミングでドラムを入れたのは広瀬潤次さんでした。 ドラマーのセンスがわかる曲ですね。
過去の選出は、これです。
↓
さて、キャノンボールのベスト3、管理人から・・・。
①「Somethin' Else」(BN)
やっぱり、これは外すわけにはいかない。
実質的にマイルスのリーダー作という見方も強いですが、私にとっては
これはやはりキャノンボールのイメージが強いんです。
特に好きなのが、ラストのDancing in the Dark。
マイルス抜きのワンホーンで、イントロから例の華麗なるエンディングまで
キャノンボールが休みなく吹きまくりです。
こういのも、珍しいですよね。
②「Cannonball in Chicago」(Mercury)
既出ですね。
③「1958 Miles/ Miles Davis」(CBS)
やはりマイルス絡みでの選出。
緑イルカ、好きです。
今は・・・。
1958の代わりに、
「Things Are Getting Better」(Riverside)でしょうか。
1、Them Dirty Bluse
2、IN SF
3、IN NY
次点:Soul nippon(In Tokyo)
1位は、やはり代表作、これに始まりコレに終わる。
2位は、ティモンズの参加で、大ファンキー大会。
3位は、三管編成とザビナルの参加でグルーブ感最高
次点は、やはり現場にいた私としては挙げざるを得ないのです。
1963年7月、産経ホールで聴いた初のキャノンボール6はあまりに強烈な印象で未だに脳裏に焼きついている。これは私のブログにも書いたことがあるので省略。
しかし、キャノンボールのベストを挙げる場で、まさか・・・Something Eles・・・を・・・オットットット・・・やばそうな雰囲気・・・退散・退散・・・。
しかし、下心ナシで女性に車のドアを開ける人はいないです・・・ハイ、絶対に居ないです、下心ムンムンです、保証します!
最近、「Somethin' Else」をキャノンボールのベストから外そうという不穏な企みがあるようですが(笑)これは譲れませんね。おっしゃるように Dancing in the Dark のめりはりのあるソロは、アルバムリーダーの名に恥じないものです。枯葉の名演トップもあのキャノンボールのソロがあってこそです。
「1958 Miles」は、カインドブルーと同じ顔ぶれですから悪かろうはずがありません。マイルスの指パッチンも貴重です。
「Things Are Getting Better」は、ミルト・ジャクソン参加もありタイトル通り仕上がりはいいですね。ジャケの表情からしてもキャノンボールが脂に乗っていたころです。今の時代で言うならメタボ名盤でしょうか。(笑)
名盤を紹介する本はファミリーネイム順ですので、まず1ページ目に出てくるのがこのアルバムです。これがマイルスがリーダーですと、出てくるのが後ろでして、さらに名盤の多いマイルスだと外されるかも知れません。広く紹介され、聴かれてこそ名盤、ガイドブックでこの作品に出会った方もいるでしょう。そしてキャノンボールの名前と音が焼きついたことと思います。よってキャノンボールのリーダー作であることが立証されました。(笑)
Them Dirty Bluse の「Dat Dere」はファンキーそのもの、ファンキー兄弟の傑作です。
ヘンテコなジャケの「Nippon Soul」ですが、日本でもいいステージを展開していたようですね。これを生で聴いたとなると強烈でしょう。
車と女性が古くても女性に車のドアを開けたのは白洲次郎氏ですが、見習いたいものです。
女性の皆さん、4438miles さんがドアを開けたら歩いて帰りましょう。(笑)