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CD店で棚を漁っているとき、レコードで見ているジャケットならCDサイズに縮小されても迷わないが、このサイズで初めて見るアルバムは老眼のせいもあるが余程注意しないとスルーすることがある。このアルバムがそうだった。一度スルーしたものの直感的にスウィングの匂いを感じて手に取ってみる。瓶や缶が並んだだけのキッチンを切り取ったようなデザインだが、しばし見とれてしまった。
よく見るとラベルにはプレイヤーの名前があるではないか。この類のデザインは珍しくないとはいえ、こんなネーミングの商品があるのかと勘違いするほど凝ったもので、それも参加メンバー全員というからジャケットを見るだけでお気に入りのスパイスを買い物籠一杯につめたような満足感がある。シャリー・ホーンの「The Main Ingredient」で、何と自宅にメンバーを招き、手料理を振舞って録音したものだという。ジャケット裏には牛肉のビール煮のレシピが載っているので、大皿に盛られた料理に舌鼓を打ちながら、寛いでレコーディングに臨んだのだろう。和気藹々とした雰囲気でスタジオとは一味違ったセッションが楽しめる。
トップはシャリーの幼馴染みのドラマー、ロニー・ドーソンが作った「Blues for Sarge」で、いきなり仕掛けがある。ブルースに乗せてメンバーをひとりひとり敬意を込めて紹介しているのだ。こんな風に名前を呼ばれたら、いつも以上の閃きが湧くのは間違いない。次いでシャリーのコンサートで友人たちが心待ちにしているという「The Look of Love」だ。バート・バカラックの作だが、ジャズシンガーが好んで取り上げる曲である。そしてファッツ・ワーラーの「Keepin' Out of Mischief Now」、ペギー・リーでお馴染みの「Fever」と続く。録音した1995年当時ではあまり歌われなくなった曲ばかりだが、新鮮な息吹を与えてくれる。
「私にとって主な構成要素が音楽だから」と、シャリーはこのタイトルにしたことを語っている。その主要成分にはシャリー邸を訪れ、手料理を味い、主を盛り上げたプレイヤーも欠かせない。シャリーがこのセッションを心行くまで楽しんだことは、ラストのトラック「All or Nothing at All」の最後の最後に収められているが、思わずニヤリとする。それは・・・最後まで聴いてのお楽しみだ。
よく見るとラベルにはプレイヤーの名前があるではないか。この類のデザインは珍しくないとはいえ、こんなネーミングの商品があるのかと勘違いするほど凝ったもので、それも参加メンバー全員というからジャケットを見るだけでお気に入りのスパイスを買い物籠一杯につめたような満足感がある。シャリー・ホーンの「The Main Ingredient」で、何と自宅にメンバーを招き、手料理を振舞って録音したものだという。ジャケット裏には牛肉のビール煮のレシピが載っているので、大皿に盛られた料理に舌鼓を打ちながら、寛いでレコーディングに臨んだのだろう。和気藹々とした雰囲気でスタジオとは一味違ったセッションが楽しめる。
トップはシャリーの幼馴染みのドラマー、ロニー・ドーソンが作った「Blues for Sarge」で、いきなり仕掛けがある。ブルースに乗せてメンバーをひとりひとり敬意を込めて紹介しているのだ。こんな風に名前を呼ばれたら、いつも以上の閃きが湧くのは間違いない。次いでシャリーのコンサートで友人たちが心待ちにしているという「The Look of Love」だ。バート・バカラックの作だが、ジャズシンガーが好んで取り上げる曲である。そしてファッツ・ワーラーの「Keepin' Out of Mischief Now」、ペギー・リーでお馴染みの「Fever」と続く。録音した1995年当時ではあまり歌われなくなった曲ばかりだが、新鮮な息吹を与えてくれる。
「私にとって主な構成要素が音楽だから」と、シャリーはこのタイトルにしたことを語っている。その主要成分にはシャリー邸を訪れ、手料理を味い、主を盛り上げたプレイヤーも欠かせない。シャリーがこのセッションを心行くまで楽しんだことは、ラストのトラック「All or Nothing at All」の最後の最後に収められているが、思わずニヤリとする。それは・・・最後まで聴いてのお楽しみだ。
「恋の面影」という邦題が付いているザ・ルック・オブ・ラヴ」は、1967年の映画「007 カジノロワイヤル」の主題歌としてバート・バカラックとハル・デビッドの名コンビが作った曲です。今週は「恋の面影」のお気に入りをヴォーカルでお寄せくさい。シャーリー・ホーンのベストは機を改めて話題にします。
管理人 TheLook Of Love Vocal Best 3
Nina Simone / Silk & Soul (RCA)
Shirley Horn / The Main Ingredient (Verve)
Diana Krall / The Look Of Love (Verve)
他にもダスティ・スプリングフィールドをはじめ、カーメン・マクレエ、モーガナ・キング等、多くの名唱があります。
シャリー・ホーンは94年のモントルーのライブでも歌っております。
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
恋の面影/クリス・ボッティwithサイ・スミス キャサリン・マクフィー
http://www.youtube.com/watch?v=Eo0OyulzJug
早々とBest3を提出します。
1. Diana Krall - The Look of Love(2001)
2. Jacintha - Here's to Ben (1999)
3. Saskia Bruin - Step Inside Love (2009)
Morgana King - Gemini Changes (Reprise, 1967)も良いですね。
では、毎度の動画検索
vicky carr & Burt Bacharach
http://www.youtube.com/watch?v=qSY7jn5-1ug
Diana Krall (Live In Paris,2002)
http://www.youtube.com/watch?v=it1NaXrIN9I
Trijntje Oosterhuis(Best of Burt Bacharach Live,2009)
http://www.youtube.com/watch?v=-CLN9g2aMrg
Siobhan Pettit(Long Ago Tomorrow ,2003)
http://www.youtube.com/watch?v=1XQaXnS3mcI
Paula Cole Burt Bacharach & Chris Botti.
http://www.youtube.com/watch?v=RGTDwiGxkzU
Dusty Springfield Live
http://www.youtube.com/watch?v=mbaySb6HXqs
Shirley Horn (The Main Ingredient, 1996)静止画
http://www.youtube.com/watch?v=VOTl6LrR0YU
Nina Simone (Silk & Soul,1967)静止画
http://www.youtube.com/watch?v=vkv9rr0UON4
Jacintha (Here's to Ben,1999)静止画
http://www.youtube.com/watch?v=CghbuJbu20k
Saskia Bruin(Step Inside Love, 2009)静止画
http://www.youtube.com/watch?v=JVsw-IOfghU
Marilyn Scott (Handpicked, 2005)静止画
http://www.youtube.com/watch?v=IJvvHCNaRdI
Jean Frye Sidwell(The Look Of Love, 2009)静止画
http://www.youtube.com/watch?v=O0CPJDYbQTw
Patti Austin - street of dreams (2002)
http://www.youtube.com/watch?v=F5_1REVEz20
Niki King 静止画
http://www.youtube.com/watch?v=i9jv2GDMXDE
SUSAN WONG(2005)静止画
http://www.youtube.com/watch?v=78sZh2sKva8
Victor Fields (52nd Street,2002) 静止画
http://www.youtube.com/watch?v=1Tl9Tl86KCc
現在進行中のプロジェクトがバレたかと思ったのだ。
それは何か・・今はいえないが、来春にはわかることだ。
Diana Krall / The Look Of Love (Verve)
Nina Simone / Silk & Soul (RCA)
Shirley Horn / The Main Ingredient (Verve)
と順位は順当だ。
今、Look Of Loveのインストモノを集めているのだが・・・
数々の動画のご紹介ありがとうございます。こうしてみると幅広く取り上げられておりますね。
トップにクラール、次いでジャシンタがきましたか。このアルバムではダニーボーイがベストトラックと思いますが、こちらも雰囲気ありますね。
そして今話題のサスキア・ブルーインもボサ・リズムで気持ちよく歌っております。
トレインチャは胸元が大きく開いたドレスと、バックのヴァイオリンの女性の視線が気なります。
それにしてもクリス・ボッティはどこでも人気ですね。札幌で中年のオバサマが行列していたので、氷川きよしのコンサートかと思ったらボッティでした。(笑)
お盆に帰省されるのでしたらご一報ください。14日と15日以外はこちらにおります。土曜日はたいていデイ・バイ・デイにおります。
偶然にも現在進行中のプロジェクトとキーワードが一致しましたか。来春の発表を楽しみにしております。
私と順位は違いますが、この3枚はアルバム全体として優れたものばかりです。今回久しぶりにニーナ・シモンを取り出しましたが、上原ひろみのパイナップル・ヘアの原形がここにありました。(笑)
この曲のインストはあまり多くはありませんが、これから取り上げるプレイヤーが増えるかもしれませんね。
これは弱ったな。僕のコレクションは古いものが多く、新しい歌の収録されているアルバムが少ない。でも、一枚だけいいものがあったので、皆さんと同じですが。
Diana Krall / The Look Of Love (Verve)
ダイアナ・クラールのアルバムは、だいたいもっていますが、駄作がないというか、水準が高いという気がします。
「The Look of Love」で、すぐ頭に浮かんだのは奥村チヨの歌(「ナイトクラブの奥村チヨ」収録)でした。お色気路線といわれますが、彼女は屈指の実力をもっていると思います。アルバム、EPなど結構多くコレクションしています。まあ、本題から外れるのでこのへんで(笑)。
多くのジャズシンガーがこの曲を取り上げておりますが、新スタンダードということもあり録音は限られているようです。最近になって録音が増えたのはダイアナ・クラールの効果かもしれません。
奥村チヨとは意外な名前が挙がりました。EP盤はベンチャーズとの「北国の青い空」しか持っておりませんが、鼻に抜ける声は色っぽいですね。
SHIN さんが大賛成されておりますが、私も成熟した時期の方が「女」を感じさせます。
SHIN さん、奥村チヨのベストでも話題にしましょうか。
奥村チヨの「ナイトクラブの奥村チヨ」(Chiyo in Belami)は、トークもコケティッシュでセクシー路線の代表のようなアルバムだと思います。「女の意地」、「夢は夜ひらく」、「The Look of Love」など持ち歌以外もいいし、「恋の奴隷」、「恋狂い」、「嘘でもいいから」も歌っています。そういう路線では「あなた好みのチヨ」とか、「チヨとあなたの夜」なんて、タイトルからしてクラクラしそうなアルバムもありました。
彼女はヴァーサタイルで、僕は初期も好きです。レオ・ビーツがバックの「幻のアマリリア」あたりを聴くと、後年とは異なる彼女が楽しめます。日本語ですが「この胸のときめきを」をはじめポップスの名曲も歌っています。ないと思いますが、彼女の歌でスタンダードジャズを聴いてみたい。
dukeさんには失礼ながら、はるか場外に行ってしまいました(笑)。この夏の暑さに免じてお許しを。
奥村チヨは松尾和子や青江三奈のように、タイトル通りナイトクラブが似合うシンガーですね。今は夜を歌える大人のシンガーもナイトクラブも減りました。