コタツ評論

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観なくてもよかったな

2009-09-16 00:36:00 | レンタルDVD映画
私の採点では、5つ星のところ、1つか2つ星くらいの映画備忘録。

「パッセンジャーズ」
航空機事故が起きて生き残った乗客が次々に消えていく。一時間も過ぎて、まだCIAとかの陰謀が暴露されないで困っていたら、「シックスセンス」の線でした。お嬢さん女優のアン・ハサウェイ嬢が演技派に挑戦(しただけ)という卒業制作みたいな映画。

「マックス・ペイン」
「猿の惑星」にキャスティングするとぴったりなマーク・ウォルバーグ君の刑事復讐アクション大製薬会社戦争ドラッグ陰謀暴き劇画。「シンシティ」を意識した(だけだが)スタイリッシュな絵づくり。刑事役のマーク・ウォルバーグ君が、肩いからせガニ股で歩く後ろ姿を見せつけるのが、無骨の類型を通り越して差別的だなと呆れる。パトリック・スェイジが膵臓ガンで亡くなったそうだが、マーク・ウォルバーグ君とは段違い平行棒に繊細な表情ができるよい俳優でした。

「ソウ 5」  
ソウシリーズでいいのは、ジグソウ役者のドビン・ベルだけ。退屈で退屈で、眠たくて眠たくて、眠れない夜にぴったり、半分寝てしまった。


「フェイクシティ」
キアヌ・リーブス君扮する正義の刑事が悪徳警官を追いつめる。水戸黄門みたいに、誰でも先の筋がわかる。わかりすぎるよ。

「地球が静止する日」
正義のキアヌ・リーブス君が地球の止まるのを防ぐ映画。地球が止まっていないのは誰でも知っているから、いしいひさいちの最低人の地球侵攻を食い止める地底人の活躍みたいなことになる。共演ジェニファー・コネリー。往年の美少女が中年にさしかかって成熟した色香が、漂わない、残念。

「ヘルボーイ ゴールデン・アーミー」
大名行列で、幟を持って、「下にい、下にい」って歩くもみあげが長大なヤッコ侍がいるでしょ。ヘルボーイがあの格好をしてるのね。ちょんまげまで結って。それが気になって、このシリーズにどうも乗れない。

「アパルーサの決闘」
ご贔屓のエド・ハリスとヴィゴ・モーテンセンの西部劇。とても美人とはいえないが、水気たっぷりが可愛いレネー・ゼルウィガー嬢を、あえて醜く撮って「ファムファタール(魔性の女)」とは、ミスキャストとミスアンダスタンドの複雑骨折である。監督エド・ハリスの不明。だが、役者としては相変わらずよい。ジェレミー・アイアンズが役不足で気の毒。探偵スペンサーシリーズのロバート・B・パーカーの原作。

「リプリー 暴かれた贋作」
パトリシア・ハイスミス原作の映画「太陽がいっぱい」の主人公リプリーは、映画では最後には捕まったが、原作では逃げおおせてその後も悪事に活躍する。四谷怪談の伊右衛門のような色悪が私のリプリーのイメージだが、リプリー役に色気が不足。宅悦みたいな脇役なのに、ウイレム・デフォーが暑苦しく目立って困った。

(敬称略)

コメント (1)
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