コタツ評論

あなたが観ない映画 あなたが読まない本 あなたが聴かない音楽 あなたの知らないダイアローグ

今夜はティナ・ターナー

2012-11-10 21:32:00 | 音楽
Ike & Tina Turner - Proud Mary


イケちゃんと一緒のころのティナはすばらしいですね(通人は、NIKEをニケというように、イケちゃんとティナと呼びます)。イケちゃんは後にひどい暴力亭主になったそうですが、バンマスとしては優秀です。というか、イケちゃんにしてみれば、「俺のバンドのリードボーカル兼女房」なんですね。女房ならギャラ払わずにすむか、安く抑えられる。ティナにしてみれば、バンドと亭主のために懸命に歌っているのですが、「目立ちやがってこのアマが、チッ」てなところでしょうか。日本でいうと、ミヤコ蝶々とか京唄子ですね、ティナは。

Ike & Tina Turner - River Deep Mountain High (original promo)


踊りながら歌うってことが、どれほどの大変なことか。しかし、昔はみんなそうしていたんですね。ナイトクラブや高校の体育館といった小さなステージが稼ぎ場だったからです。いまは、たいてい口パクになりました。まずはTV、次にコンサートホールで歌うようになったからですが、はじめ「企画物」だったAKB48が、自前の小ホールを備えて、そこを足場に人気を獲得していったのは、昔に学んだおかげかもしれません。

Ike & Tina Turner - Come together 1971


アイク&ティナ・ターナーは、ローリングストーンズの前座をつとめたことから、全米的な人気を博すようになったそうです。先の「プラウドメアリ」はCCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)のカバー曲ですが、ビートルズのカバーとしては、これ以外にも「ゲットバック」があります。本来はブルースバンドですが、ブルースの衰退とロックが台頭した60年代末に出てきたおかげで、白人ロックスターたちとも交流があったようで、シェールが持つTV番組にも出演していたそうです。シェールもはじめは、カルメン・マキみたいでした。

悲しきジプシー シェール cher gypsys tramps and thieves