脱原発や脱原発依存が基本的に避けがたいのは、以下のようなことが起きているからです。3.11フクイチ事故直後、3月16日の異常な放射線量のデータが、「いまだ未公表」であり、指摘を受けた東電によれば、「現在、調査中」という驚愕の「ニュース」です(「」は留保ではなく、もちろん強調の意。「いまだ未公表」もさらに強調するため)。
未公表データが存在 放射線量が急上昇 11月17日 19時13分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121117/k10013569791000.html
「あれほどの原発事故にはさすがに懲りたろうから、これからはしっかりやるはず」という新たな「安全神話」しか根拠がない、脱原発反対派や原発維持派には痛撃の「ニュース」ですが、「石原維新の会が第三極となるか」報道に隠れて、事実上黙殺されていくでしょう。というか、国民の関心が薄れているのかもしれません。
原発事故美談や被災人情話ならともかく、事故原因の追及や原発稼働と電力供給問題など、すこしでも硬派の記事や番組は、あまり「売れない」と聞き及びました。孫子の安全や安心より、目先の景気対策しか眼中にないのは、どうも国民より政治家のようの思えるのですが、そのあたりも今度の総選挙ではっきりするでしょう(孫子は中国の戦略思想家のことではなく、「まごこ」、つまり子孫のことです。たしかに、すでに「まごこ」は死語にひとしい。言葉がないのは、存在しないと同じなのだが)。
(継承略)