このお菓子づくりは失敗のしようがありません。どこの家のキッチンにもある材料だけで、短時間に簡単に作れて、そこそこ美味しく日持ちもします。
材料:ホットケーキミックス一箱
(100円前後の安いもの)
卵1個
牛乳30ml
砂糖大匙1
ショートニング適量
(なければバターやサラダ油
大匙1)
作り方:これらをボールでよく混ぜます。これにホットケーキミックス粉を何回かに分けて振り入れていきます。やがてこねられるほど固くなってきたら、延ばしては二つに折り、また延ばしては折りを繰り返します。
なんでこんなこと始めちゃったかなあと後悔しはじめるかもしれません。
こね方:解説不要だとは思いますが、まず、親指を除く4本の指の第二関節を曲げて、熊手のような形をつくります。次に、親指のつけ根の部分に体重をかけて、グッグッとタネを押しつぶします。空手でいう掌底(しょうてい)ですね。
ちなみに掌底は強力な武器になります。下から対手の顎めがけて突き上げたりしてはいけません。脳震盪を起こさせたり、舌を噛み切る怖れがあります。この掌底の形をつくったまま、手首をスナップさせるように甲の方で対手の顔面を打つのを裏拳(うらけん)といいます。鼻に命中すれば流血は間違いなく、戦意を喪失をさせるでしょう。
というようなことでも考えながら、飽きてきても、それから30回くらいは、延ばしては折りしてこねましょう。
このタネを低温の油でゆっくり揚げればよいのですが、その前にサランラップで包んで1時間ほどは冷蔵庫に寝かせます。
揚げるときの注意:タネはゴルフボール大くらいに。小さすぎると冷えたときに揚げた表面の固い食感ばかりが残ることになります。揚げ色はキツネ色ではなく、たとえるなら松崎しげる色くらいに。
余談:沖縄で作られているサーターアンダギーは、小麦粉とベーキングパウダー、卵、油だけでタネをつくるそうです。私の場合は、タネにシナモン粉を入れたりします。
冷蔵庫でタネを寝かすのですが、寝かしっぱなしでもかまいません。1週間でも2週間でも。気が向いたときにタネを作っておいて、気が向いたときに揚げればいいのです。熱ければもちろん、冷えてもそこいらのビスケットよりもいけますよ、では。
(止め)