今夜は、山本潤子

youtube や PC の音量を右へいっぱいにしても、さほど歌声は大きくなりません。声が小さいのかもしれません。スラリとした長身ですが、色香を感じさせず棒のようです。中年になった最近では、中高一貫校のPTA役員のように見えます。同様に、癖がない透明感のある声は、ときに平板に聴こえるほどです。

しかしながら、歌いだせば、都会の脆く儚い情感が漂い、フラットな哀愁が胸に沁み入ってきます。少なくないヒット曲を持ち、声も歌唱も個性的とはいえないのに、あまり COVER する歌手がいない、いてもどこか矮小になった気さえします。やはり、独特な肌合いとスケールの大きさががこの人の歌にあるからでしょう。

たぶん、東京の官能の投げ返しかたが巧みなユーミン以上に、優れてユーミンだからではないかと思います。

スカイレストラン


燃える秋


雨のステイション


土曜の夜は羽田に来るの