コタツ評論

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今夜は、クアドロ・ヌエボ

2018-01-22 21:08:00 | 音楽
クアドロ・ヌエボとたぶん読むのでしょう。ヌエボはわかりませんが、クアドロはスペイン語の4のクアトロ(cuatro)でしょうから、ヌエボ・カルテット(四重奏団)になります。

QUADRO NUEVO.Live_Bei mir bist du scheen.avi


てっきり、アルゼンチンかスペインのバンドかと思ったのですが、なんと、ドイツのバンドでした。つまり、ドイツ人がジャズのスタイルで、ユダヤの民謡をタンゴにアレンジしているわけです。あらためて、ジャズが世界共有の音楽ジャンルになっていることがわかります。

Tango Flashmob - Munich Hofbrauhaus - Quadro Nuevo - La Cumparsita


おなじみラ・クンパルシータに続き、ピアソラのリベルタンゴです。いわれてみれば、ドイツ人らしい精緻きわまる演奏です。

QUADRO NUEVO.Live_Libertango.avi


ドロン/ダリダが歌ったフランス歌謡です。日本では細川俊之/中村晃子の「甘い囁き」という邦題でヒットしました。

Quadro Nuevo - Paroles, Paroles


パローレ(Paroles)は言葉という意味です。パローレ、パローレと重ねれば、「言葉、言葉だけ」(実がないわ)という皮肉が込められています。

そういえば、最近、鈴木大拙の「即非の論理」はサンスクリッド語の誤訳による誤読だったという論文が出たそうです。論文の通りだとすれば、大拙の禅は、「言葉、言葉だけ」になりかねません。、

『金剛般若経』に見られる「即非の論理」批判
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ibk1952/41/2/41_2_987/_article/-char/ja/

(敬称略)
コメント (1)
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