コタツ評論

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今夜は(まだ昼だけど)、ヘイリー・ロレン

2018-05-02 15:08:00 | 音楽
たいてい美人は得するものですが、女性ジャズ歌手の場合は競合他社が多すぎるうえに、どこか安っぽく踏まれてちょっと損するかな。厚化粧してボディラインも露わなドレス着てスポットライトを浴びて腰をくねらせてハスキーに歌えば、たいていは美人ジャズボーカリストと下駄を履かせてもらえるものですが、この人は正真正銘の美人にして、とても表現力豊かな声の持ち主です。紅茶にヨックモックでもお供にお楽しみください。

ほかは解説不要のヒット曲ですが、この曲は彼女のオリジナルです。

Halie Loren - A Woman's Way


Halie Loren - A Whiter Shade of Pale (Procol Harum)


Halie Loren - In a Sentimental Mood [Duke Ellington]


Halie Loren - Ellie, My Love


The Dock Of The Bay Halie Loren


Halie Loren - On the sunny side of the street


(敬称略)

GWニュース展望

2018-05-02 10:36:00 | ノンジャンル
今日までのところ、GW中のニュースは山口メンバー事件と北朝鮮情勢解説が大半を占めています。

日本が過小評価する南北宥和が狭める米の選択肢
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/230558/042700023/

武貞:今回の会談には3つの柱がありました。①朝鮮半島の統一、②朝鮮半島の平和体制構築、③非核化です。中でも比重が重かったのが①と②です。そもそも③は南北だけで決められる問題ではありませんし。

アメリカにとっては米本土への核攻撃能力が最大の脅威であり、北朝鮮の「非核化」こそが最高の目標であることは自明です。一方、韓朝の立場になってみれば、南北統一が最大最高の目標であることは自明です。日本の場合はアメリカに追随するのが最大最高の目標であるように、TVの解説では、まず、「非核化」について言及し、締めとして「まだ予断を許さない」がお約束です。

「ノーベル賞はトランプ米大統領に。われわれは平和だけもらえればいい」
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2018/04/30/0200000000AJP20180430004700882.HTML

したがって、これは文在寅大統領が気の利いたことを言った、トランプに遠慮する媚態を示した、というゴシップレベルではなく、南北統一の話し合いの進展にアメリカはなるべく介入しないでくれ、という牽制とみるべきでしょう。

。「②朝鮮半島の平和体制構築」とは、実際には米軍の半島からの撤退が必要十分条件なわけで、韓朝二国間対話でもその件を突っ込んで話し合わなければ、南北統一の前提が成り立ちません。

現在、王毅中国外相が急遽、北朝鮮入りして外相会談をしています。これは逆に、韓朝二国間対話の進展に対する牽制でしょう。韓国はアメリカを北朝鮮は中国を視野にとらえ配慮しながら、不可逆な統一と平和の体制づくりを整備しなければならないという綱渡り外交です。

あえていえば、北朝鮮が「非核化」を段階的に行うという「棚上げ」となっても、朝鮮戦争の終結と平和協定がなされれば、文在寅大統領の功績はノーべル平和賞以上といえます。

池上彰、韓国文大統領についてデタラメを言う
https://togetter.com/li/1222997

すでに北朝鮮は核実験場の廃棄という段階的な「非核化」を実行しつつあるのに、日本のメディアはまだゴシップレベル以下の解説で満足しているようです。NHKを退職した有働由美子アナウンサーの「ジャーナリスト宣言」に、池上彰が「軽々しく」と苦言を呈したそうですが、「ジャーナリスト」の適格性を疑われているのはどちらかと。

金正恩は「日朝首脳会談をいつでも開く用意がある」と言明したそうで、ならば拉致家族問題は解決する可能性が高くなります。もちろん、「②朝鮮半島の平和体制構築」のために日本から経済支援を引き出す戦略でしょうが、安倍首相に花を持たせるという戦術のひとつでもあります。

「非核化」ばかりで、拉致家族問題がどう変わるか情勢分析をしないのは、「ジャーナリスト」として問題意識が不足しているだけでなく、北朝鮮をめぐる半島情勢の変化を通じて、最大も最高も、日本として何の目標もないことを露呈しているのではないでしょうか。

信長は「本能寺の変」なくても失脚していた…三重大教授が新たな視点で真相に迫る
http://www.sankei.com/west/news/180430/wst1804300006-n1.html

最後に-。戦国大名が現れて各地で争覇戦を展開した時代、教科書は「やがて天下が統一された」と書くが、分権と集権はまったく逆のベクトル。大名らは自分の国を強くし、富ます努力をした。「天下統一」を考えたのは信長だけだ。

信長が戦国大名の一人にとどまらずに天下統一を目指し、日本が集権的な国家に移っていったのは、世界でも早い。そうした意義について世界史的なレベルで問われなければならない。

四国再編をめぐって、光秀と秀吉が抗争していたとは知りませんでした。「天下布武」に抗い朝廷や室町幕府の忠誠や秩序を重んじて敗れていく光秀は、のちに家康に対抗した豊臣家家臣・石田三成に重なります。歴史としては「近代統一国家」をめざした信長の一人負けで、その後幕府体制が300年続いたのですから、結局、秩序派の光秀が勝ったわけです。こうした新解釈もつぎのNHK大河「明智光秀」に反映されるのか楽しみです。恥ずかしながら、「西郷どん」を視ています

成功を決めるのは「才能」でなく「運」 驚きの研究結果発表
https://forbesjapan.com/articles/detail/20593/2/1/1

科学研究に対する資金分配方法を、(1)全科学者への資金の均等な分配(2)科学者の小集団への無作為な資金の分配(3)過去に成功を収めた科学者への優先的な資金提供の3通りに分けて分析した。

これらの分配方法をテストしたところ、将来最も大きな成果を得られる最善の資金分配法は、全研究者の間で均等に分配することだと分かった。一方、最悪の方法は、過去の成功の有無を基準に資金提供を決めることで、過去の成功は幸運に大きく依存していたことを明らかに示していた。


重点配備や傾斜配分とか、まったく成果を上げていないどころか、害悪でしかないという声は当初から頻発していました。「運鈍根」という古くさい言葉だって、「運」が第一です。「鈍根」にしろ過大評価すベきではないとイチローもいっています。

よく人の二倍三倍努力した、練習したっていいますが、あり得ない話です。自分の限界をほんの少しでも越える、越えたいという毎日があるだけですよ。

タイム誌による「世界に影響を及ぼした100人」の安倍首相の項にオーストラリアのマルコム・タンブル首相が寄せた祝辞。
http://time.com/collection/most-influential-people-2018/5217604/shinzo-abe/

In a world with many strong and dominant leaders, he has certainly been as tenacious and courageous as any other.

Nothing shows this more than the way he worked with other nations to resuscitate the Trans-Pacific Partnership when its future looked bleak following the w
ithdrawal of the U.S. He stayed the course, and in March, 11 nations including Australia and Japan signed the TPP-11.


安倍首相ほど、正当な批判に加えて、ありとあらゆる悪口雑言罵詈讒謗を浴びた首相も稀です。しかし、日豪を中心とするパートナーシップ協定や日印を主導とするアジア開発協定と自由貿易体制を曲がりなりにも維持しようとしたTPPイレブンは、正当に評価すべきでしょう。それと、安倍の写真が素晴らしい。たぶん、タイム誌のカメラマンか。日本のカメラマンは写真に敬意を込めるという発想すらなさそうです。

楽しそうなダンスです。ただし、撮影場所はバングラディシュではなくロンドンです。

Jehri Kuri Punjabi BHANGRA DANCE DJ Nimz Remix | Shivani Bhagwan


(敬称略)