2016/8/10
夫であり父親である男が、妻を殺した娘と一緒に暮らす話。
二人芝居。26分。
視覚効果が凝っている。
装置はすべて新聞紙で装飾。
大黒の代わりに新聞紙を整然と並べている。
遠目で見ると格子のように見えるので、親子の食卓なのに牢屋のような閉塞感がある。
娘の影に父親が取り込まれるようなところ、写真、秒針の音、演出のテンポがいい。
準備に時間のかかる装置が使いにくい短編演劇祭で、安っぽくならないように工夫している。転換が早そう。
父親から見ると娘が怪物にしか見えない。
ジェーン・スーさんの書籍を思い出す。
子は鎹という言葉があるけど、いま両親と娘の組み合わせだと、妻(母)が鎹になることが結構あるみたい。
どうやってまとめるのかなと思っていたけど、最後は理に落とさず、情でまとめている。