遠藤雷太のうろうろブログ
何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。




観劇三昧:坂口修一「ミッド・ナイト・エクスプレス第41話『二律背反』」

2017/11/19

駅ホスト「ラガール」として一年を過ごした田々南徹とシルバーフォックスが、新入社員たちの研修を行う話。

駅ホストの模範演技が普通にうっとうしい。

列車の中に風紀委員がいるような感じだし、あんなに客とイチャイチャしたらみんなイライラすると思う。

ギャグなのかどうかもよくわからず、見方に悩む。

それはともかく、明暗分かれた田々南とシルバーフォックスのライバル関係が再び始まる。

シルバーフォックスのグレた原因がしょうもないことはわかっているので、たぶんそこまでこじれないんだろうけど、クライマックスに向けて盛り上がってきたような気はする。

シルバーフォックスの流星軍団も登場。

セリフなくポーズだけで個々のキャラを見せるのは大変そう。

ほんとに「駅で何やってんだこいつら」という感じは否めないけど、どう収拾つけるんだろう。

《登場人物》田々南徹 シルバーフォックス 水星 金星 火星 木星 土星 天王星 海王星 冥王星

《作品情報》(観劇三昧HP)

公演時期 2007/01/22
上演時間 00:14:17
出演者:坂口修一

スタッフ :
作・演出:サシマユタカ
舞台美術:柴田隆弘/演出助手:若旦那家康(ROPEMAN(28))/音響:児島塁(Quantum Leap*)/照明:南勇樹(芝居処味一番)/フライヤーデザイン:黒田武志(sandscape)/webデザイン:山口良太(slowcamp)/写真撮影:森達行/ナレーション:岸本奈津枝
企画・製作:坂口修一
協力:土の会

あらすじ
2005年4月、阪急梅田駅にて駅ホストラガールの営業が開始され1年が過ぎた。京都線の騎士こと徹、宝塚線の流星ことシルバーフォックスの下には、今年も新入社員が配属されたのであった。



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The Big Family Cooking Showdown: Trailer - BBC Two
※いつもこんなに踊っているわけではない。

2017/11/17

・英国一の料理家族を決める企画。全12回。

・全部で18組の家族が集まって腕を競う。

・イギリスの料理は不味いというイメージがあるけど、実際にはもっと複雑だとわかる。

・イギリスと言っても、インド系、アラブ系、シリア系、カリブ系、色んな家族が出てくるので、家庭料理世界大会の様相。

・各一族の伝統と誇りをかけて戦うし、家族構成もそれぞれ全然違うし、多様性が楽しい。

・インド系の家族がガチでカレー作ると敵わない。

・ある程度、上流家族が選ばれているんだろうけど、ほとんどの家族が自然豊かな郊外に大きな家を持っていて、調理道具も豊富に取り揃えている。

・当たり前のように巨大なオーブンもある。

・日本であんなに道具を揃え、時間と手間をかけて料理を作っている家族は、全体の何割くらいいるんだろう。

・そういう「もともと余裕のある家庭」というのは差し引いて見なきゃいけないんだろうけど、家族が励ましあいながら料理を作っているのは楽しそうだし、地に足の着いたホームパーティ文化はうらやましくもある。

・とにかく骨付きラム肉を焼きたくなった。

・こういう企画で重要な審査員と進行係。

・審査員は、一流シェフのジョルジオと料理教師のローズマリー。二人とも怖い。特にジョルジオが猛禽類系。

・ニコニコしたおばあちゃん相手でも厳しいことを言う。

・一方、担当した人を確認した上で、溜めて溜めて相手の不安を煽ってからの「marvelous!」「brilliant!」の言い方。

・進行のナディアの不安そうな顔がかわいい。

・英語で「ヒヨコ豆」のことを「チクビー」というらしく、いろんな人が真面目な顔してチクビチクビ言っているのがおもしろい。

・時間が足りなくて失敗することはあっても、どれもこれも美味しそう。

・あと、日本人家族が出てたらどんな料理をするんだろうと想像するのも楽しい。自分が考えると醤油味ばっかりになるけど。

・イギリスの食べ物のイメージが大きく変わった。

・外食がイマイチだけど、家庭料理はしっかりしているということでいいんだろうか。



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観劇三昧:坂口修一「ミッド・ナイト・エクスプレス第40話『軍団騎士』」

2017/11/17

有給休暇を満喫した田々南徹が、シルバーフォックスとともに、新事業「駅ホスト ラガール」事業の壮行会に出席する話。

久しぶりの大人数回。一見大変そうだけど、二人だけで会話するより見やすい。ここでほんとに語られているような人数がいたら、情報量が多すぎて見ていられなくなる。

スーツケースの使い方が一ひねり入っている。

上演当時、「別に」が時事ネタになっているということはともかく、ミートの好物ポテロングというのはマニアックすぎる。

海外旅行で贅沢三昧とは言いつつ、一流ホテルのホスピタリティを体験して自社にフィードバックしようとしている田々南。

たった一週間でずいぶん大人になっている。

一方、シルバーフォックスが心配。

本来なら少し見ない盟友が、いわゆる「闇落ち」してしまう展開は、よくあるパターン。

しかし、経緯は前回で見ているので、ハラハラするというよりは、半笑いで見てしまう。

《登場人物》
田々南徹 春日野秘書 運転手 ナレーション 中川専務 阪急の社員たち×4 ファイト エイト アンモナイト ミート ブライト ニート ライト(高杉) シルバーフォックス

《作品情報》

公演時期 2008/01/15
上演時間 16:57

出演者:坂口修一

スタッフ :
作・演出:サシマユタカ
舞台美術:柴田隆弘/演出助手:若旦那家康(ROPEMAN(28))/音響:児島塁(Quantum Leap*)/照明:南勇樹(芝居処味一番)/フライヤーデザイン:黒田武志(sandscape)/webデザイン:山口良太(slowcamp)/写真撮影:森達行/ナレーション:岸本奈津枝
企画・製作:坂口修一
協力:土の会

あらすじ
徹とシルバーフォックスが有給休暇を消化している最中、阪急梅田駅では駅ホストラガールの準備が着々と進行していた。そして、それぞれの旅を終えた二人は、阪急梅田駅へと向かうのであった。



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2017/11/16

・雪山遭難で洞窟に居合わせてしまった人たちが、ケンカや世間話をしながらそれぞれの人生を振り返る話。

・ビバークの話なのに、冒頭から空気を無視した「ぶりっ子ポーズ」が出てくるので、結構びっくりする。

・どうしても舞台上でビバークをリアルにやろうとする無理が出てくるので、フィクションラインを上げて演出や演技の自由度を上げる作戦だと思われる。

・演出や演技レベルの発想の飛躍ぶりが見どころ。

・隙あらばあの手この手で笑わそうとしてくる。もじゃ男のキャラとか、居酒屋の店員の相槌とか、インド人とか。

・各役の切り替えが巧み。見せ方もうまい。

・ダンスシーン。田中温子さんの足がぎょっとするほど上がる。すげえ。記憶あいまいだけど、靴も履き替えてなかったような。

・トレッキングシューズ、かっこいい。見とれる。高そう。

・幸福とは何かという話。

・ホストやゲームにたくさんのお金をつぎ込んで、他人からどんなにバカらしく見えても、本人が満足感を得られるなら、それが幸せなんだという考え方。

・登山こそ、そういう考え方の総本山みたいな行為だったりする。山だけに。

・そんな考え方のできる人とできない人で、本作の登場人物もくっきり明暗が分かれている。

・それはさらに「どんな結果になってもおまえの判断を信じる」という話の根幹に関わるようなところまで繋がっている。テーマが一貫している。

・ただ、その考え方が、企画書盗まれても怒っちゃダメなのかというところまで及んでいて危なっかしい。

・どうしても暴力沙汰の件は、企画書について上司が陰で尽力したというよりも、上司と見合い相手がグルになって彼女に恩を着せようとしているように見えてしまう。

・本人に確認取らずにやったらそりゃ怒られるよ。

・各々が、雪山遭難という危機的状況よりも、お互いの過去を気にしている感じ。

・登山に関する専門用語もほとんど出てこない。タイトルはビバークなのに。

・なので、本作は雪山遭難の現実を描いた話ではなく、雪山遭難という設定を借りた人生の幸福論なんだと思う。

※暴力沙汰については記憶違いがあったので修正しました。



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40歳を過ぎて英語をはじめるなら、TOEICの勉強は捨てなさい。 (ディスカヴァー携書)
クリエーター情報なし
ディスカヴァー・トゥエンティワン

2017/11/11

40歳からでも英語が身に付くんだと、素直な気持ちで読んでみる。

著者の自己紹介のところで、彼がバイク便会社の社長だったこと、フィリピン留学を何度も繰り返したことが語られていて、早々に気持ちが離れる。

40歳超えてあれこれやるのは無理なので、まずは短文を丸暗記する。

377の短文を収録した「DUO select」がオススメとのこと。

それから、複数の参考書を並行してやっていくのではなく、一冊ずつこなしていく。ブロック学習法。

今のレベルを楽しむことが大事だそうだ。

それはともかく、イタリアのあるスクーターに惚れ込んで英語の勉強を始め、留学を繰り返し、フィリピンに英会話学校を立ち上げ、こういう本まで出版する。凄まじい行動力。

英語そのものよりも、そんなメンタリティがとてもマネできそうにない。



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観劇三昧:坂口修一「ミッド・ナイト・エクスプレス第39話『有休休暇』」

2017/11/14

地獄の社員研修、ホストクラブへの出向を終えた田々南徹とシルバーフォックスが、100万円と1週間の有給休暇を与えられて、無駄な時間を過ごす話。

中川専務、待遇にメリハリつけすぎ。

実際、見てみたら、ほぼ一年間ホストクラブで何を学んできたんだという幼稚な過ごし方だったけど、つい自分だったらああするこうすると一緒に想像してしまうのは楽しい。

ホストクラブって一般常識ないとやっていけないと思っていたけど、そうでもないのかな。

見せ方は一人二場面四役。

普通に一人二場面二役でもこなせそうな話だったけど、わざと限界に挑戦しているようにも見える。

部屋の広さを表現するために劇場全体を使うのはおそらく初めて。ベタな方法だけど、「ホテルの一室としてはやたら広い」を表現するためには、この会場がちょうどよかったのかな。

あと、財布に100万は不用意すぎる。想像するだけで怖いのに。

《登場人物》田々南徹 シルバーフォックス アグン クラブの怪しい男 ナレーション

《作品情報》(観劇三昧HPより)

公演時期:2008/01/08
出演者:坂口修一

スタッフ :
作・演出:サシマユタカ
舞台美術:柴田隆弘/演出助手:若旦那家康(ROPEMAN(28))/音響:児島塁(Quantum Leap*)/照明:南勇樹(芝居処味一番)/フライヤーデザイン:黒田武志(sandscape)/webデザイン:山口良太(slowcamp)/写真撮影:森達行/ナレーション:岸本奈津枝
企画・製作:坂口修一
協力:土の会

あらすじ
駅ホストの写真撮影終了後、一週間の有給休暇を取るよう中川専務に命じられた徹とシルバーフォックス。しかもお小遣いとして、各自百万円ずつ与えられていたのであった。



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観劇三昧:ALTERNAIT Produce『Evergreen Online / EDIT』(観フェス2017)

2017/11/11

備品管理課という閑職に異動になってしまった主人公が「EVER GREEM」というゲームを始めてネトゲ廃人になりかけるが、踏みとどまる話。

こちらの視聴環境が問題なのか、結構聞き取れないセリフが多かった。没入できそうなところでセリフが聞き取れず、話を追いにくい。

とはいえ、王道ファンタジーの定番「行って帰ってくる」展開なので、問題の具体的な内容や解決の経緯はよくわからなかったけど、ニュアンスだけでなんとなく付いて行けた。

黒幕の存在もちょうどいい感じだった。

オープニングの大作ファンタジーRPGっぽい壮大な演出で期待感を煽ってくる。

ゲーム内の二丁拳銃のヒロインが麗しい。アーチャーの上位業種としてのガンマンというのもファンタジーRPGらしい選択。

後半の展開にどのように絡んでいたのか、絡んでいなかったのか、とにかくもうちょい彼女を見たかった。

ダンサーで複数の敵を表現する見せ方や、衣裳と小道具の完成度、ビジュアル面で見ごたえがあった。

==============メモ==============

「エンタメ賞」に投票(投票期間が過ぎたので気持ちだけ)

上演時間:02:29:22

上演時期:2013/07/08

作者:美浜源八

演出:須川忠俊



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観劇三昧:坂口修一「ミッド・ナイト・エクスプレス第38話『駅ホストラガール』」

2017/11/12

田々南とシルバーフォックが、阪急電鉄の「駅ホスト」業務のため、情宣写真を撮られまくる話。

基本的に「駅ホストとは何か」という説明回。

田々南がカメラマンから駅ホストの情報を聞き出す方法を採っている。

多々南がカメラマンと会話しているが、演者は、主に田々南を演じる。

前にも出てきた言葉で「空気人間」方式。

細かいニュアンスは伝わらないけど、語りのテンポは「一人二役」より上。

もちろん場面で使い分けるものだし、今回も使い分けているけど、役者さんによって得手不得手はありそう。

また、実際に声を出す会話だけでなく、田々南の動きだけでポーズのリクエストを受けていることも分かるので、妙に深みのある表現になっている。

説明回こそ作り手の腕の見せ所という点で、個人的にタイムリーな回だった。

あと、ナレーションの「順風満帆」はウソだと思う。田々南は死にかけてたし。

《登場人物》田々南徹 シルバーフォックス ツカグチ

《作品情報》(観劇三昧HP)

公演時期:2007/12/25
出演者:坂口修一

スタッフ :
作・演出:サシマユタカ
舞台美術:柴田隆弘/演出助手:若旦那家康(ROPEMAN(28))/音響:児島塁(Quantum Leap*)/照明:南勇樹(芝居処味一番)/フライヤーデザイン:黒田武志(sandscape)/webデザイン:山口良太(slowcamp)/写真撮影:森達行/ナレーション:岸本奈津枝
企画・製作:坂口修一
協力:土の会

あらすじ
順風満帆であった源氏物語での業務が突然打ち切られた徹とシルバーフォックスは、訳もわからないまま、大阪市内の某スタジオで写真撮影をさせられているのであった。



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【動画】映画『アウトレイジ 最終章』予告編

2017/11/6

韓国でチャン会長に囲われていたヤクザの大友が、若い衆を殺された落とし前をつけるため、花菱組の花田を狙う話。

標的の花田を演じるのはピエール瀧。

彼のいじめられぶりが本作最大の面白要素。

作るほうも絶対楽しんでいたと思う。

彼が若手扱いになるくらい、出演者の平均年齢が高い。みんな演技が重厚すぎ。

特に各役者の顔がすごい。

車窓から斜めに顔を出す西田敏行が妖怪じみている。

塩見三省の無表情ぶりや、若い衆を撃たざるを得なかった大友の悲しそうな表情。

過去作より、誰と誰がどうなって、恨む恨まれる関係になっているのかわかりにくい。

特に序盤から中盤にかけて何の話かわからなくなる。

全体的な雰囲気は『ソナチネ』っぽい。

一作目は完全にエンタメだったのに、結局アート映画になってた。

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観劇三昧:坂口修一「ミッド・ナイト・エクスプレス第37話『ホッとするステーションとは?』」

2017/11/10

阪急電鉄の中川専務が、新事業「駅ホスト」のプレゼンをして会議室を騒然とさせる話。

ついに田々南たちにホストの修行をさせてきた目的が明らかになる。

中川専務が「HOT」にこだわる理由が意外と言うか強引と言うか。

出町柳常務は、そこからどうやって中川専務を追い込むつもりだったんだろう。

ローソンの産業スパイだと思われたのかな。

関西に疎い北海道民としては、とりあえず「アズナス」と「ヘップファイブ」を検索する。

今後、関西に行った時には「これがあのミッドナイトエクスプレスで見たアズナスか~」とか思うはず。

今更ながら実在する企業、企画、一部の人物を取り入れながら話を作るのは大変そう。

一人芝居だから、そうしても役者さんに眼が行きがちだけど、実際、脚本のサシマユタカさんもかなり戦っているんだろうと思う。

駅ホストの実態が明らかになるのが楽しみ。

あと、出町柳派だったら2000万円くれるのうらやましい。

《登場人物》
会議の司会 中川専務 出町柳常務 雲雀丘花屋敷

《作品情報》(観劇三昧HP)

出演者:坂口修一

スタッフ :
作・演出:サシマユタカ
舞台美術:柴田隆弘/演出助手:若旦那家康(ROPEMAN(28))/音響:児島塁(Quantum Leap*)/照明:南勇樹(芝居処味一番)/フライヤーデザイン:黒田武志(sandscape)/webデザイン:山口良太(slowcamp)/写真撮影:森達行/ナレーション:岸本奈津枝
企画・製作:坂口修一
協力:土の会

あらすじ
阪急電鉄本社ビル最上階にある大会議室では、各事業部より来期の予算案が提出され、喧々囂々の議論が続いていた。中でも中川専務が提出した事業計画は皆の度肝を抜く内容なのであった。



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