とっくに処分したと思っていた着物と帯を、本日押入れの天袋で発見。天袋って、めったに開けないので、しまっていたことをすっかり忘れていました。
少し惜しいなと思っていた物も含まれていたので、一瞬、捨てなかったことを喜んだけれど、ず~っと着ていなかった「難あり」物なのでねぇ。はたして復活できるかどうか。
↓着物は左の1枚のみ。ペラッペラのアンティーク小紋です。あとはすべて帯。すぐに締めたいのは、右端のアンティーク刺しゅう帯。しかし、これボロボロなんです。しかも短い でも頑張る(笑)
とっくに処分したと思っていた着物と帯を、本日押入れの天袋で発見。天袋って、めったに開けないので、しまっていたことをすっかり忘れていました。
少し惜しいなと思っていた物も含まれていたので、一瞬、捨てなかったことを喜んだけれど、ず~っと着ていなかった「難あり」物なのでねぇ。はたして復活できるかどうか。
↓着物は左の1枚のみ。ペラッペラのアンティーク小紋です。あとはすべて帯。すぐに締めたいのは、右端のアンティーク刺しゅう帯。しかし、これボロボロなんです。しかも短い でも頑張る(笑)
1/25(月)のTさんの着付けで帯が難しかったのは、柄の直しが間違った帯だったから。Tさんはサギ柄の帯を、都内のリサイクル・アンティーク着物店で購入。そのときには、すでに帯は直してあったとか。
あの帯は、もともとは柄づけが逆な「引き抜き帯」だったのです。
同じような帯がないので、手持ちの袋帯に紙で模様を貼り付けてわかりやすくしてみました。「引き抜き帯」はアンティーク帯など古い帯に多く、左下の写真のように、お太鼓の柄がひっくり返っています。
↓柄は上下逆で、ポイント柄の場合はたれの近くに柄があります。引き抜き帯は、名称とは逆にたれを引き抜かないで結びます。そうすると、右下の写真のように柄が上を向いて出てきます。また、あの帯はお太鼓の中でたれと「て」を結んで角出しにする「本角出し」用の帯だったようで、本角出しなら「て」の長さは足りていました
↓帯の前の持ち主は、柄の位置はそのままにして柄を普通の袋帯のようにひっくり返したのですね(写真・左)。帯には、直した後の接ぎ目がありました。ところが、袋帯の柄の位置(二重太鼓)は写真・右のようにもっと上。なので、普通の袋帯のように結ぶと、サギ柄が出ませんでした
↓柄が右上の写真の位置にあれば、下の写真のように二重太鼓でお太鼓に柄が出たのですが。前の持ち主が、引き抜き帯のことを知らずに直したのかもしれません
一昨日の着付け教室にて、もう一つ。たまたま教室の片隅にあった「自由に持ち帰ってOK」の古着・古布の中から、古布を2枚いただいてきました。
1枚はアンティークの染め半襟。汚れはありましたが今までの経験から、「このくらいは大丈夫」と即断(もちろん自分で洗うこと前提で)。何より、鮮やかなスイセンの柄にビビビッときまして。目立たないですが、部分的に刺しゅうも入っています。アンティークならでは!
もう1枚は、着物を解いた帯揚げサイズのハギレ。汚れも傷みもなく、何かに使えそうかな、と。帯揚げにしてもいいし、切って半襟や伊達襟にしても。
↓帰宅して、さっそく洗濯。半襟の汚れは予想どおりあまり落ちなかったけれど、柄にまぎれて目立たないからいいんです(笑)。大きいハギレは洗ったらかなり色落ちした
今日は、9月20日(日)~22日(火)に開催される「邸宅で見るアンティーク着物展」のボディー着付けのお手伝いをするため、会場の旧前田公爵邸(駒場公園内)へ。
詳しくは、着物展のブログをご覧くださいね。
とにかく、とびきりお洒落で可愛くて遊び心にあふれたアンティーク着物や帯などがいっぱい!建物も魅力的~
↓華やかなものからシックなものまで、いろいろあります
↓着付けが終わったボディー。これからそれぞれのコーナーへ移動
古布を利用した、自作のヒヨコ柄帯に思わぬ反響があり、嬉しく思っていたところに偶然、服飾史に詳しい丸山 伸彦先生(武蔵大学人文学部教授)の着物に関する文章を見つけました。(丸山先生のことは以前、編・著書の「江戸のきものと衣生活」で知りました。この本おすすめです!)
前後の内容を思いっきり省略しますが、丸山先生は「極端にいえば、きものとは文様を着るための衣服」とおっしゃっています。※文章引用は「小袖Vol63」(日本和装)より
私は、和装の魅力って「柄を楽しむ」「柄と柄の取り合わせ」にあると思っていたので、先生の説に深く納得!
今回のヒヨコ柄に反響があったのも、可愛い子ども柄を帯でまとうという、和装ならではの面白さがあったのかな~、と。特に大正時代~昭和初期ぐらいのアンティーク着物や帯の柄が大好きです。洋服の影響も受けているので、今の私たちの感覚に合うというかモダンで可愛いものが多いのです。
…というわけで、これからも着物の柄を楽しんでいきたいです!
※江戸のきものと衣生活(小学館)
明治座の6月公演「細雪」で、着物エキストラを募集してます。オーディションで100名を選び、各公演3~4名が自分の着物を着て(着付けも自分で)出演するとか。出演するのは第二幕の昭和13年秋、神戸の画廊の場面。四女・妙子の人形個展の来場客として。
着物好き、特にアンティーク着物好きの方、いかがですか。私も一瞬、その気になりましたが(笑)、着物の条件は「古典柄」だそう。戦前の着物を何枚か持っていますが、古典柄は無いかしら 締め切りが迫っています。3/31。詳細は→http://www.meijiza.co.jp/info/2014_06/campaign/
↓四女役に初出演の大和悠河さん。元宝塚・宙組男役トップスターですが、今やバリバリの女優さんですねぇ
↓大和さん、顔小さすぎるわ。帯幅が花嫁さん並みに広いけれど、おかしくないですね。どれだけスタイルが良いのでしょう!
※写真は「細雪」のHPから拝借しました
連休の10月13日(日)に鎌倉でアンティーク着物のイベントがあります。主催はアンティーク着物をこよなく愛する方たちで、その中の一人、Nさんに教えていただきました。
「大正・昭和初期の装い~邸宅の中で見るアンティーク着物展」 日時:10月13日(日)11:00~17:00 場所:鎌倉 西御門サローネ
詳しくはこちらに★
周辺の情報は→鎌倉でアンティーク着物展
(画像は上記のブログからお借りしました)
この方のブログにも、いろいろ載っています。
会場は大正時代の邸宅。そこにアンティーク着物をなんと35体ものトルソーに着せて展示するそうで、これだけ多くのトルソー展示はなかなかないと思います。あふれる着物愛がなければできない企画…。たった1日なのがもったいないですが、秋の1日、鎌倉散策がてらアンティーク着物の美しさに触れてみませんか!
先月、弥生さんのブログを見ていたら、自作帯の柄にそっくりな帯を発見。色は違うけど、型が一緒なのね…と思って写真を比べたら、あは、違う柄でした。
↓弥生さんのブログに出ていた帯。確か夏帯でした。パイナップル柄? そして鳥柄も。ネットショップには出ていないので、もう売れちゃったのかな
↓自作帯。アンティーク昼夜帯の裏面の布を利用して名古屋帯にしたもの。くずれたパイナップル柄というか…。鳥柄は無し
何となく雰囲気が似ているでしょ。自作帯の色がボケボケしているのは、洗ったときに色がにじんでしまったから。
…Tさんから帯をいただきました。毎年12月、ホテルでのランチ会の着物コーディネートと着付けを担当してきましたが、このたび引っ越しで東京を離れるから記念に、と。
↓アンティークの昼夜帯。大好きな更紗風の柄です。ありがとうございます!
で、ず~っと借りたままだった着物をお返ししました。
↓これね。お名残惜しいわぁ(コラコラ)
アンティーク着物が好き、ミシン縫いが好き、とTさんとは共感できることが多く、楽しいお付き合いでした。私より年上なので、高齢の身内や結婚した息子との付き合い等、経験者として参考になるお話も多く、私の愚痴を聞いてくださる優しい方でした。
でも、12月にはランチ会のために上京するそうで、その時にはまた着付けをさせていただけるとのこと。嬉しいですね。楽しみにしています!