千秋楽翌日の2/5(火)は特に予定がなく、帰るだけ。でもせっかく関西まで来たし、ご贔屓さんが退団したらこれまでのようにたびたび遠征することはないだろうから、今まで行ったことがない宝塚歌劇団関連の施設に行ってみようと思いました。
で、向かったのは大阪府池田市にある池田文庫と小林一三記念館です。
池田文庫では雑誌「歌劇」創刊号(大正7年)を閲覧しました。与謝野晶子の短歌が掲載されているとのことで、それを見たかったのです。
↓阪急宝塚線の池田駅から徒歩10分ちょっとの池田文庫
↓この日は風もなくポカポカ陽気。敷地内には紅梅が咲いていました
武庫川の夕 与謝野晶子
武庫川の板の橋をばぬらすなり河鹿の声も月の光も
夕風は浅瀬の波をしろく吹き山をばおもき墨いろに吹く
風吹けば夜の川波に早がきの文字かく灯かな湯の窓にして
(旧漢字は現在の表記に直しています)
この三首が「歌劇」創刊号18ページに何の説明もなく、突然掲載されていて驚きました。あと驚いたのは創刊号から読者投稿欄「高声低声」があり、数人の意見を紹介しながら最後に小林一三氏がこのコーナーの趣旨を説明していたこと。「聞きあきたお世辞より悪い方面のお話を聞くのが楽しみであって、そこに我等の進むべき途が啓かれるものと信じて居ります」と。創刊号では2ページだったものが2号目は8ページもあり、小林氏のこのコーナーに寄せる期待を感じさせました。
↓一首めの歌は宝塚の宝来橋のたもと、ナチュールスパのすぐそばに歌碑がありますね
池田文庫の後は、すぐそばにある小林一三記念館へ。小林氏が住んでいた建物を記念館にしているとのことで、何となくこじんまりとした日本家屋を想像していたら、大きな洋館でした。
↓記念館の入り口は立派な長屋門
↓小林氏の旧邸「雅俗山荘」が記念館になっています
↓山のふもとの敷地を活かした日本庭園があり、茶室も二つありました
記念館と庭を見学しているうちに、「あれ、ここと似ている場所に行ったことがある」と気づいたのですが、どこだったかしばらく思い出せず、悶々…。駅へ帰る道でやっとそれが「大山崎山荘美術館」だと思い出しました。そこへ行ったのは去年11月の宝塚遠征の帰りだった…。何だか同じようなことしているなぁ