5/28(日)は池の平湿原の帰りに、お約束の日帰り温泉へ。この日は、佐久市にこの春新しくオープンした「みはらしの湯」に行きました。
そこで、事件が! 脱衣所で身支度を終えて、さあ帰ろうとしたそのとき、私の目の前にお風呂上がりの裸の若い女性が倒れこんできたのです。ひゃ~、意識がないみたい。急いで大きな声で助けを求めたら、すぐにスタッフが2人とんできたのですが、「救急車、救急車」と言いながら2人ともどこかへ行ってしまいました。
ええっ~。その女性はたて膝のような姿勢でロッカーの扉に頭をぶつけたまま。私一人の力では1ミリも動かせなかったので、スタッフ1人に残ってもらって一緒にその人の体を横にしたかったのに。素人判断ですが、脳貧血で倒れたように見えて、そういうときは寝かせたほうがいい、と聞いたことがあったので。
仕方なく「誰か手を貸してくださいっ」とまわりで遠巻きに見ている人に頼んでも、誰も助けに来てくれない。内心プリプリしながら、一人で何とかして体を動かそうとしても、重くて全く動きません。
そうしたら、その女性の意識が急に戻り、サッと姿勢を正して正座したのです。この間、1分もかからなかったと思うけれど、すご~く長く感じられました。直後にスタッフ2人がバスローブとバスタオル数枚持って来て女性にかけてあげて、横たわらせました。
倒れた女性は意識が戻ってからは受け答えもしっかりしていたので、私はそこで帰ったのですけどねぇ。そばで口だけ出していたおばさまが私の帰り際に、「ごめんなさいね。私、手が(きかない?)」と言っていました。
そうか、助けたくても手助けできない人もいるよね。何かあったときに人を助けるのって、気持ちはあってもなかなか難しいなぁ、でも一人ではできないようなときでも誰かと力を合わせれば…と思った事件でした。