Zooey's Diary

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世界で唯一、救った命のほうが多い軍隊

2011年04月05日 | 社会

”「被災地最前線の真実」自衛隊員たちが見た「地獄」”からの抜粋

"「ある家に入ると、ふすまが床に倒れていました。ひっくり返すと、お婆さんが横たわっている。外傷もなく、眠っているような状態だったので、肩を叩いて声をかけたが応答がない。そこで、両手で顎を挟むようにして、お顔をこちらに向けたんです。すると、口の中から大量の泥が出てきて・・・」
陸上自衛隊東北方面隊(本部・仙台)に所属する井上健一郎さん(仮名。以下同)はそう言って声を詰まらせた。

1週間で約2万人。自衛隊が、東日本大震災で救助した被災者の数である。

最前線に急行した〝世界で唯一、救った命のほうが多い軍隊〟を待っていたのは、
車の中を覗いても玄関を開けても必ず遺体を目にするような、文字通りの地獄だった。

「今回の任務を厭う気持ちはまったくありません。家族も『とにかく、一人でも多く救って』と送り出してくれた。海岸や住宅地を回り、『どなたかいらっしゃいませんか?』と、ひたすら声をかける。棚が倒れていれば、丁寧に起こし、冷蔵庫の中も確認する。何もないことが確認できると赤い布を建物の外壁にかけて、遺体を見つけたら、赤い布の付いた棒を側に刺していく。
生存者の捜索が最優先で、遺体の回収は後回しなのです。捜索活動も2日目に入ると、高ぶっていた気持ちもだいぶ落ちつき、改めて東北の惨状に胸が痛くなりました。見つかるのは遺体ばかり。若い隊員の中には、泣きながら作業している者もいました」"

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2356

08年の四川大地震で、倒壊現場で見つけた母子の遺体を前に整列して
目礼する隊員たちの姿をとらえた報道写真が大きな感動を呼んだという
新聞記事を以前読んだことがあります。
確かに、先に日記に紹介したNYタイムズの写真には
そういった整列して目礼する隊員たちの写真が幾枚もありました。
今この瞬間にも彼らは、荒涼たる瓦礫の中で捜索活動を続けているのでしょうねえ。
この記事はさらに、原発で作業に当たる自衛隊員への差別についても及んでいます。
それは本当にあってはならないことだと思います。
「救った命のほうが多い軍隊」を私たちは誇りに思い、感謝しなければ…

写真はNYタイムズから
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